こるね酒

日本酒ブログ。原則毎日昼12時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

やたがらす > 絹さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

【やたがらす 浩然之氣こうぜんのき 菩提酛純米酒

蜜甘と 乳酸米旨 バランス派

やたがらす
やたがらす

菩提山正暦寺清酒祭の菩提酛飲み比べ⑤。
こないだアルファベット表記の「YATAGARASU CORE SERIES」2本を飲み比べしたやたがらすさんです。漢字表記の八咫烏さんとはどう違うんでしょうね?

飲み比べの説明書きには「導きの神の瑞鳥」と書いています。八咫烏は、日本神話に登場する三本足の烏で、熊野から大和に進軍する初代天皇神武天皇の道案内したという伝説のことを示しています。

今回のお酒は、もちろん菩提酛の「浩然之氣」。
浩然之氣とは、「天地に充満する生命や活力の源となる氣」「俗事にとらわれない広く大きな気分」という意味だそうです。孟子の『孟子・公孫丑』の「我善養吾浩然之気」という一節に由来しているんだそう。

僕の中で浩然と言えば、唐の詩人・孟 浩然もう こうねんを真っ先に思い出します。「春眠暁を覚えず」から始まる詩「春暁」の作者。ただ、ぶっちゃけ、杜甫李白に比べるとそんなに有名な人ではありませんね。
僕が孟浩然を覚えているのは、昔テレビで見た「アメリカ横断ウルトラクイズ」の第15回大会第10チェックポイント。後に優勝することになる能勢一幸さんが、激戦の末に「孟浩然!!!」と答えて勝ち抜けた姿が猛烈にカッコ良かったから。クイズでこんなに感動したのは初めてでした。決勝でもないこんなシーン、だれも覚えてないと思ったら、クイズ王・クイズ作家の古川洋平さんもこのシーンに感動してクイズの道を志したという記事を読みました。やっぱり凄いシーンだったんですね。これ、覚えてる方はいらっしゃいますか?
え?この記事の対談相手はしみけんさん!?


閑話休題。お酒に戻って、味わっていきましょう。

香りほわんと甘酸っぱさ。やっぱり蜜の甘さと乳酸を感じます。

口当たり、するりと入ってすっきりと、甘酸旨苦現れて、そこから蜜とお米の甘旨と、ほんのりやわらか乳酸が、バランスよく広がります。うっま!!

やわらかい苦味渋味もあるけれど、この子もとてもきれいです。クラシックな蜜甘を中心に、やさしくほわっとふくらんで、後味じんわり甘渋味。

ジブリで例えると「風立ちぬ」のお絹さん。菜穂子ちゃんお付きの女中さんです。身分が高いわけじゃないけど、所作がきれいなふんわり美人さん。

好き度:★★★★

やたがらす

やたがらす
やたがらす

【DATA】
蔵元:株式会社北岡本店(奈良県吉野郡吉野町)
造り:純米 菩提酛
精米歩合:70%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2024年12月

 

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