【金鼓 山廃本醸造火入原酒 平成十五醸造年度】(きんこ)
酸甘苦旨ゴゴゴゴゴッ!
明けましておめでとうございます。
新春最初のお酒は、いただきものです。前にコンセプト ワーカーズ セレクションをいただいた大倉本家さんの熟成酒・金鼓。なんと製造が平成15年。ってことは2003年だから17年もの! これは面白そう! ありがとうございます。
色はだいぶ黄色ですね。さすが17年もの。堂々たる古酒のたたずまい。
香りは、ホコリっぽいような古びた甘さと苦味。紹興酒みたいな香りです。日本酒が老化・劣化することを老(ひ)ねると言うのですが、これが老ね香(ひねか)というやつなのか! 良い香りなら熟成香と言うのでしょうが、かなり紙一重ですね。人によって判断が分かれそう。ちなみに僕はこれはアリです。日本酒の香りからはかけ離れてるけど、好奇心の方が勝る!
恐るおそる口をつけると、とろんと入ってきて酸味と甘味と苦味と旨味がいきなりゴゴゴゴゴッ! 味も紹興酒に近い感じ。中華に合いそうです。味も面白い。
アルコール19~20%と書いてあるけど、さすがに熟成してカドが取れてますね。アルコールの刺激感はありません。他の味の刺激が強すぎるという説もありますが。
酸度2.3というのもかなり高いです。ただ、確かに酸味は立ってるものの、数値から想像するツンツンした酸味ではなく落ち着きがあります。
初心者向きとはとても言えませんが、これはこれでアリでした。美味しい。
新年一発目からめちゃくちゃな変化球。今年も面白い一年になりそうです。
ジブリで例えると、「となりのトトロ」のおばあちゃん。見た目から歳をとっていますが、足腰はカクシャク。これまでの辛酸がシワに刻まれ、優しさに繋がってるような人です。カンタにとっては怖いんでしょうけどね。昔は、おばあちゃんにもトトロが見えたのでしょうか?
満足度:★★★★
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