こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]吾有事 > ユパ様(風の谷のナウシカ)

【吾有事 純米大吟醸 無濾過生原酒(青ラベル)】(わがうじ)

旨ガツン!

吾有事

香りから旨味強そうな期待が膨らみます。生酛っぽい感じもありますね。
口に含むと、ちょいチリなガス感に続いて旨味がガツン。甘味もありますし、控えめだけど酸味もある。
強烈というわけではないけど、とてもしっかりした味わい。美味しい!
ガス感は、「栓飛び注意」って書いてあるくらいだから、口開けの時はもっとシュワシュワだったんでしょうね。

このお酒、元々は「奥羽自慢」を醸していた奥羽自慢(株)さんが2017年度に立ち上げた新ブランドです。経営難と後継者不足と蔵元の病気で廃業の危機になっていたところ、楯の川酒造の応援で再開したのだとか。製造責任者は当時26歳、縦の川酒造の若手蔵人・阿部龍弥さんです。

「吾有事」とは、曹洞宗開祖・道元禅師の言葉で、「自分という存在と時間が一体となること」だそうです。そこから、時間や自分という存在を忘れて酒造りに没頭するという気概を込めたのだとか。しかもネタ元は僕も好きな漫画「センゴク」の台詞からの引用。こういうストーリーを聞くと、お酒がもっと美味しくなりますね。

ジブリで例えると、「風の谷のナウシカ」のユパ様45歳。辺境一と称えられる剣士で、王蟲の殻から切り出した刃の切っ先が鋭いです。
ところで、ユパ様が風の谷に到着した夜、族長ジルがユパ様に「そろそろこの谷に腰を据えぬか」と言います。ここ、深く考えずになんとなく見過ごしていました。でも岡田斗司夫さんによると、ナウシカを嫁に取って跡継ぎを生ませろという意味だそうです。世襲制の風の谷で皆を統率するというのはそういうこと。言われてみれば確かに! 僕も思い至りませんでしたが、ナウシカも気付いてなかったっぽいですね。

満足度:★★★★☆

吾有事

 

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