【古越龍山 太雕】(こえつりゅうざん ??)
カドが取れた丸くて複雑な味わい。これぞ老酒
珍しく日本酒ではなく老酒です。
マスターが、今までで一番美味しかったと太鼓判を押した老酒(ラオチュウ・紹興酒の古酒)。ここのマスターの味覚には絶対の信頼を置いてるので、そんなこと言われたらもうたまりません。帰る予定を取り止めて注文です。
古越龍山は紹興酒のメジャーブランドなんですが、太雕というのはたぶん初めて。なんて読むのかもわかりません。「こえつりゅうざん」も日本語読みですしね。底ラベル見ても日本仕様のラベルがないから直輸入ものかな。
甕の見た目から良いですね。いかにも本場もん。荒縄が良い味出してます。
グラスに注いだらお酒の見た目もたまらん。美しく濃い紫色です。
香りも良いですね。いかにも熟成してますという奥深くまろやかな酸味と甘味と旨味。
口当たりはとろっと入ってきて、酸味と甘味と旨味がぼわわん。しっかりはっきりな味わいなんですが、カドなんかもう全部取れちゃって、まるくなってます。酸味は柔らかい乳酸で、甘味は黒糖のよう。でもそれだけじゃなくて、いろんな味わいが複雑に重なりあって、濁ってないのに旨さの底が見えません。幸せ。
なるほどめちゃくちゃ美味しいです。
ジブリで例えると「レッドタートル」の、夕焼けの風景。熱帯の無人島の豊かな恵みの甘味と、故郷に帰ることのできない苦味と、爽やか酸味と、その他いろんな感情が複雑に絡み合っています。でもその中、根源的な幸せと、大自然の美しさがあるのは間違いない。
満足度:★★★★☆
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