【上善如水 純米吟醸】(じょうぜんみずのごとし)
水の如し? 意外にぐぐっと 苦はっきり
お久しぶりの上善さん。1合入りの缶タイプです。
実はスーパーで、上善如水を醸す白瀧酒造さんの別ブランド「湊屋藤助」というのを見つけたんです。どうせなら普通の上善さんと飲み比べたいなと思って、こちらも買ってきました。前回飲んだのは、去年4月だから1年ちょっと前ですね。
香りはアルコールとバナナの吟醸香がほんのり。
口当たりはするっと入ってくるけど、そこから苦味とほんのり旨味が、ぐぐっと膨らみます。甘味は気配だけ。
あれ?上善ってこんなに味わいしっかりしてたっけ? 記憶にあるより苦味はっきりです。絵に描いたような端麗辛口というイメージだったんだけどなあ。
これは単体で飲むお酒じゃないですね。食中酒です。
白瀧酒造さんは上善如水のことを、「のちに卒業して他の酒を好きになってもかまわない、けれど、最初に好きになる日本酒は『上善如水』であって欲しい」と言い切られています。
だから、前回ジブリで例えたのは「もののけ姫」のカヤ。冒頭に出てきたアシタカの許嫁です。で、アシタカは「いつもカヤを想おう」とか言ってるくせに、さっさと新しい女に乗り換えちゃう。この例え、我ながら好きなんですよね。カヤかわいいし。
ちなみに、カヤとサンの声優は同じで、石田ゆり子さんです。
でも、今回の苦味はちょっとイメージが違いますね。だから、勝手な妄想で補完することにしました。
ジブリで例えると「もののけ姫」の、2年後のカヤです。
時は、アシタカがエミシの里を出て2年が過ぎた頃。エミシの里に、旅の商人から、シシ神を殺しタタラ場を救ったアシタカの伝説がもたらされます。里の人々は大喝采。タタリ神の呪いで死んだと思っていたアシタカが大活躍していたのですから。でもそんな中、ひとりカヤの心にだけは苦いものが広がります。「なんで帰ってこないの?」「もののけ姫って女だれよ?」
で、カヤも旅立つことを決意します。
その後なんやかんやあってカヤはタタラ場にたどり着き、アシタカと再会。領主は一夫多妻があたりまえだった時代ですから、カヤもアシタカと結ばれるのでした。めでたしめでたし。
と、そうは問屋が卸しません。
問題は、アシタカが村を出るときにカヤが渡した黒曜石の小刀。それをサンが持ってることがバレてしまいます。「なんで私の想いをそんな簡単にあげちゃうのよ!」 一方サンも、もらった小刀にそんないわれがあることを知って怒ります。「これ、他の女のおさがりだったの!?」
二人から責められるアシタカ。アシタカは、この最大の危機を乗り切ることができるのかっ!?(続く、、、かも)
満足度:★★★☆
『もののけ姫』でカヤがアシタカにあげた玉の小刀は、黒曜石のナイフです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2019年8月28日
黒曜石は、縄文時代の重要な交易品で、アシタカの村では女性が変わらぬ心の証として、異性へ贈るものとされています。
映画の後半で、アシタカはそれをサンにあげています。https://t.co/QjhzdfBwNa pic.twitter.com/7PpGIOmXbE
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