【両関 hm50 純米吟醸 生 美郷錦 ActⅦ】
フルーツの 甘酸っぱさと ちょい苦味
大好きな両関酒造さんのお酒。しばらく飲めてなかったんですが、やっぱり見つけると注文しちゃいますね。
こちらのhm50は、秋田県産の酒造好適米・美郷錦を使って、同じお蔵さんの入手困難酒・花邑(はなむら)の造り方で醸したお酒なんだそうです。つまり、十四代の高木社長の技術指導が入ってるということ。
って言っても、そんなの関係なくもう両関酒造さんは充分信頼しているお蔵さんなんですけどね。むしろ、いつまでも十四代とセットで語られるのがかわいそうって思っちゃう。まあ、そんなことを考えるのは僕みたいなガチファンだけで、一般にまで美味しさが知れ渡ってるわけじゃないので、使えるものはガンガン使って宣伝しちゃってください。
このお酒と良く似た「hm55 純米酒 生 美山錦 ActⅥ」は1年前に飲んだんですが、どう違うかな?
前置きが長くなりましたが、飲んでいきます。
色はきれいな透明。製造から半年経っていますが、保存状態が良かったんでしょうね。甘味はありそうなのに全く色づいていません。
香りはメロンや青りんごを感じるフルーティーさがふわり。良いですねえ。でも、思ったほど甘くなさそうな感じです。
口に含むと優しいフルーツの甘酸っぱさとちょっぴり苦味がほわん。そこから旨味と苦味がふわふわ広がります。やっぱり思ったほどは甘味がありませんね。そして、色はあまり付いていませんでしたが、半年分の旨味が乗っているような感じがあります。
最後は苦味とアルコール感でふわっときれいに切れて、後味すっきり。
アテに合わせたのは、ちくわの天ぷら。ちく天の優しい塩味と旨味が、お酒のふわ旨とよく合っていました。
スペックは、
造り:純米吟醸 生
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+2.4 ・・・ 普通なんですが、花邑・両関にしてはちょっと辛め
酸度:1.4 ・・・ 普通
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のキキ。前半、コリコの街について、おソノさんのところで泊まれることが決まったあたりのキキです。希望にあふれて旅立ったものの、初めて話したおばさんはそそくさと離れていき、お巡りさんには怒られ、ちょっと落ち込むあたりの苦みがあります。でも、おソノさんの優しさに触れることでその苦みはきれいに消えて、すっきり前向きになれます。
満足度:★★★★
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