こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[特集]菊正宗

酒蔵さんまとめ企画、先週の月桂冠さんに続いて、第2回は菊正宗さんです。
菊正宗さんもスーパーでよく見る大手メーカーさん。でも実はめっちゃ美味しいお酒がいっぱいあるんですよね。

菊正宗

まずは菊正宗さんの概要です。
菊正宗さんは万治2年(1659年)創業。4代将軍・徳川家綱の時代です。その年に、創業の嘉納家の本家(本嘉納家)が現在は日本三大酒処として名高い、現在の神戸市東灘区御影の本宅敷地内に酒蔵を建てたのかはじまり。
でも、嘉納家の酒造りの歴史はさらに古く、造った酒を後醍醐天皇に献上し、その時に嘉納姓を賜ったんだそうです。後醍醐天皇って、鎌倉幕府を倒したあの後醍醐天皇ですよね。ってことは700年近くも前のこと。

調べてみると、この嘉納家が面白くて、あの白鶴さんの創業も嘉納家(白嘉納家)。菊正宗さんと白鶴さんって親戚だったんですね。さらに、講道館柔道の創始者・柔道の父・日本体育の父・東洋人初の国際オリンピック委員会委員である嘉納治五郎氏も同じ一族です。
本嘉納家の酒造りは江戸時代を通じて発展を続け、明治に入り、八代目・嘉納治郎右衛門氏の頃には、嘉納財閥となります。「菊正宗」という名前を付けたのもこの方。
ちなみに、関西屈指の名門校として名高い、灘中学校灘高校を設立したのは、この嘉納治郎右衛門氏、白鶴の嘉納治兵衛氏、そして櫻正宗の山邑太左衛門氏の3人です。

歴史を調べるだけで面白い!

でもそろそろ、お酒の紹介に入りましょう。
まず紹介したいのが、「ギンパック」!

ぶっちゃけ、このお酒を紹介したいからこの記事を書いてると言っても過言じゃありません。
一見、普通のパック酒。180mlのネオカップは税抜197円という安さです。でも侮るなかれ。これが、そんじょそこらの純米大吟醸よりも吟醸香が立ってるんです。味わいも、甘すっきりで美味しい。
さらに、海外の日本酒コンペティションでは最も有名なIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)の2019SAKE部門で、最優秀賞 「グレートバリュー・チャンピオンサケ」と普通酒部門最高位「トロフィー」をダブル受賞しています。パック酒がですよ! あり得ない快挙!
前回月桂冠さんの回で、初心者さんが自分の好みを見つけるのには、THE SHOTシリーズが最適と言いました。でも、まず日本酒は美味しいということを知ってもらうには、このギンパックが最高だと思うんです。スーパーですぐに買えるし、嫌な日本酒らしさがない。そして安い。
めっちゃおススメです。ベテランさんでも、もし飲んだことなければ、ぜひ飲んでみてください。びっくりしますよ。

 

2つめもパック酒です。しかも、ストローが付いてるやつ。でもね、これもIWC2021で「グレートバリュー・サケ」を受賞してるんです。凄い! 生酛辛口は、大吟醸の方も美味しいです。

 

お次も、スーパーやコンビニでよく見かける樽酒です。樽感はほんのりで邪魔にならないし、ほんのり甘味もあって飲みやすいです。ちなみにこちらは、純米の樽酒と飲み比べしています。アル添の効果がとても分かりやすい!

 

以上になります。また月桂冠さんのお酒を飲んだら、ここに追記していきたいと思います。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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 以下、紹介しきれなかったお酒のリンクを載せておきます。

 

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