【風の森 ALPHA6 6号への敬意】
ピリシュワで バランスほわわん 余韻良く
いつものお店で、「今日1杯目に飲むならコレ」とおススメされたお酒。奈良・油長酒造さんの風の森です。
風の森の中でもこのアルファシリーズは、いろんな挑戦をするための限定シリーズ。いま飲まないと、もう出会えない可能性が高いです。
そのアルファシリーズの中で、この子は6号酵母を使っています。
風の森って、基本は全て協会7号酵母なんですよね。その中での6号というのが面白いポイントです。実は油長酒造さん、自分のところのお酒と6号酵母は相性が良いんないかとずっと思ってたんだとか。しかもこの6号酵母は、日本醸造協会から買ったんじゃなくて、6号酵母発祥の新政酒造・佐藤祐輔社長から分けてもらったそうです。
さあ、どんなだか飲んでいきましょう。
香りは穏やか、かすかな旨味とフルーティー。
口に含むと、ピリシュワ微炭酸とほの甘酸。そこから、全ての味わいがバランスよくふくらんで、最後は甘旨ほわわん。
ほわうまーー!
旨じわな含み香がふわりと広がって、余韻にきれいな苦味。この余韻が気持ち良いんです。大人のほろ苦な美味しさ。うんまい!
スペックは、
造り:純米 無濾過無加水生酒 真中採り
原料米:奈良県産 秋津穂 ・・・ 風の森のフラッグシップ米です
精米歩合:66%
仕込み水:金剛葛城山系真相地下水 硬度250mg/L前後
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:6号酵母
仕込み水の硬度を書いてるのは、さすが風の森ですね。硬度250mg/Lって、恐ろしく硬いです。4つ前に投稿した帝松は、127mg/Lで日本トップクラスって言ってたくらいなのに、その倍ですよ!
ん? 風の森っていつも精米歩合と酵母を合わせて806とか書いてるから、これって666やん! さすがに書くのは避けたのかな?
ちなみにお友達に教えてもらったんですが、去年出た新政のNo.6 漫☆画太郎typeも666だそうです。あと、風の森の657が酵母だけの違い。この飲み比べはめちゃくちゃ楽しそうです。まあ、漫☆画太郎typeなんて当時でも競争率凄かったんですが。
気を取り直して、ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。主人公・雫のお父さんです。穏やかで優しいお父さん。でも優しいだけじゃなくて、娘の夢に対して、メリットもデメリットもバランス良く自分の考えを話せる人です。
実は僕がこの映画でいちばん印象に残ってるのが、お父さんの台詞なんです。「でもな、人と違う生き方はしんどいぞ」「何が起きても誰のせいにもできないからね」と言いつつ夢を応援するところ。こんなこと言えるの、ほんと尊敬します。
満足度:★★★★
『耳をすませば』が好き。もっと好きなのは雫のお父さんの言葉。「人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。何が起きても誰のせいにもできないからね」好きなように生きていいし、自分の信じた道を行くのもいい。けれど、それに伴う覚悟が必要だと諭してくれる言葉。ジブリは何度観ても気づきがあるなぁ pic.twitter.com/udlE8MjDVB
— ヒロ (@HESYOUDESU) 2021年8月4日
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