［ジブリ酒］吾有事＞アシタカ(もののけ姫)

曇りないやさしく硬派な爽やかさ

吾有事

約半年ぶりの吾有事さん。
吾有事は、醸造元の奥羽自慢(株)さんが経営難と後継者不足と蔵元の病気で廃業の危機になっていたところを、楯の川酒造(株)さんの応援で再開したブランド。製造責任者は、縦の川酒造の若手蔵人・阿部龍弥さんです。

「吾有事」とは、曹洞宗開祖・道元禅師の言葉で、「自分という存在と時間が一体となること」。そこから、時間や自分という存在を忘れて酒造りに没頭するという気概を込めたんだそうです。

そして吾有事の中でも、この「雲の上」は、シリーズの中で最も高いスペックと価値のお酒に付けられるグレード。去年いただいた雲の上はにごり純米大吟醸でしたが、今年は別誂。通常は、酒米に出羽燦々を使ってるんですが、こちらは酒未来。今年だけの特別版だそうです。瓶の色も去年とは違いますね。

吾有事さんは語ることが多くて、前置きが長くなってしまいますね。さあ、飲んでいきましょう。

香りは、甘旨ふわん。良いですねえ。香りの中に、バナナとライチとスイカを感じます。

口当たりは、やさしい甘旨酸がバランス良く。そこから、甘味と酸味、追って旨味もふわっと広がります。それがとてもきれい。
そして何より、含み香がとても美しいんです。豊かな甘旨がふおおおおっ。奥にほわんと感じる苦さも素敵。

甘味は水飴、酸味はライチ、旨味は玄米っぽいしっかりさ、苦味は似たものを思いつかないけどきれいな苦味。ウッマ！！！
個々の味わいはそれほど強いわけではないけど、全体としてはとても印象的ですね。

あたたまってくると、酸もちょっと開いてきて、それも気持ち良いです。雪冷え(5℃)も花冷え(10℃)も美味しかったけど、涼冷え(15℃)くらいがいちばん好きでした。

スペックは、
造り：純米大吟醸
原料米：酒未来
精米歩合：50%
アルコール度数：15% ･･･普通
日本酒度：-6 ･･･甘口
酸度：1.8 ･･･高い
アミノ酸度：0.7 ･･･低い！

ジブリで例えると「もののけ姫」の主人公・アシタカ。硬派でカッコいいのに、爽やかでやさしくて、どことなく色気もあります。眼差しが曇りなくてきれい。

満足度：★★★★☆

お団子アシタカも好きだけど断髪アシタカの破壊力がすごすぎてお団子アシタカの影が薄くなる。
お団子アシタカは少年で断髪アシタカは青年って感じ（伝わって） pic.twitter.com/PmqkmZ3v1Y
— くさかんむり🍀低浮上 (@Gbl0715_) 2022年8月4日

吾有事

参考記事：

	「こるね酒店」でお勧めのお酒を販売中。実際に飲んで美味しかったお酒だけを厳選して、わかりやすく紹介しています。

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