こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]天美 > ハク(千と千尋の神隠し)

天美てんび 特別純米 火当て】

旨はわわん フレッシュ火入れ 食中酒

天美

今年、間違いなくいちばんたくさん飲んでるお酒、天美さん。お米違い純米大吟醸4本シリーズも無事に完走して、ちょっと一息つこうかなっと思ってたんです。
そしたら、日本酒情報サイト・SAKE Street さんが「美味しい日本酒を目指すパートナー・新しい酒蔵と新しい醸造機器メーカーが築く関係性とは」という記事を出されました。この記事は、天美の杜氏・藤岡さんと、醸造機器メーカー(有)キクプランドゥー・菊田さんの取材記事。この記事がめちゃくちゃ良かったんです。藤岡さんの、火入れに対する強いこだわりが伝わってきて、それに応える菊田さんがカッコいい!

藤岡さんは、火入れを単なる加熱殺菌ではなく、開栓から飲みきるまでの味の変化を楽しんでもらうための、最後の味の決め手だと考えられているそうです。生酒よりも、さらにフレッシュな状態を保つために火入れをする、と。なんという考え! 僕の火入れに対する固定観念が根本からひっくり返されました。素晴らしい記事なので、ぜひ読んでみてください。

こんなの読んじゃったら、火入れの天美さんを飲まないわけにはいかないじゃないですか!
で、買ってこようかと思ってた矢先、ちょうどいつものお店に黒天さんが入ってました。これぞ僥倖! この日の最後は、これで締めます。

ちなみに、黒天さんはこれが口開けでした。で、お店のお姉さんが普通に開けようとしたら、フタがぽーーーん。見事に飛びました。火入れなのになんというフレッシュwwwww

香りは、お米の旨さと白ブドウ。うんうん、天美さんですねえ。
口当たりは、フレッシュほの旨。ひかえめな甘酸もかわいいです。フレッシュでありつつ優しい。うまあ。味わいもやっぱり白ブドウを感じます。


美味しいけど、最近飲んだ天美さんは凄いのばっかりだったから、ちょっと物足りないかな。っと思ったのは大間違い。アテのポークソテーと合わせたら、お酒の旨味も甘味もくっきりはわわわわ! 味が強くなるわけじゃないんです。でも存在感がマシマシで、含み香も旨アルふわぁ。うまああああ!!!! ベトナムハムにもめっちゃ合います。

でも実は、アテのメインに残しておいたのは、お肉じゃなくてカボス。たぶんお店のマスターの意図としてはお肉にかける用だったと思います。でも、僕は知ってるんです、天美さんと酸っぱい柑橘との組み合わせが最強だってこと。だからあえてそのまま残していました。

カボスをそのままガブリ。強い酸っぱさが一気に口の中に広がります。酸っぱすぎて喉がやられて、むせちゃったのはナイショ。そこに天美さんを流し込んだら、やわらかな甘味が引き出されて、はわわん幸せ~。黒天さんの場合はその中にも旨味も残っていて素晴らしいです。

温度が上がってきたら、旨味がくっきりしてきますね。雪冷え(5℃)くらいも良かったけど、花冷え(10℃)~涼冷え(15℃)でさらに美味しく感じました。

スペックは、
造り:特別純米
原料米:麹/山田錦、掛/西都の雫
精米歩合:麹60%、掛60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
酵母:協会701号

ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」のハク。美形ですね。外見の年齢は12歳らしいです。でも、とてもそうは見えない落ち着きとしっかりさが、天美さんに通じます。まだ2期目って信じられない! 3期目も楽しみ!

満足度:★★★★☆

天美

天美

 

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