【天美 特別純米 火当て】
旨はわわん フレッシュ火入れ 食中酒
今年、間違いなくいちばんたくさん飲んでるお酒、天美さん。お米違い純米大吟醸4本シリーズも無事に完走して、ちょっと一息つこうかなっと思ってたんです。
そしたら、日本酒情報サイト・SAKE Street さんが「美味しい日本酒を目指すパートナー・新しい酒蔵と新しい醸造機器メーカーが築く関係性とは」という記事を出されました。この記事は、天美の杜氏・藤岡さんと、醸造機器メーカー(有)キクプランドゥー・菊田さんの取材記事。この記事がめちゃくちゃ良かったんです。藤岡さんの、火入れに対する強いこだわりが伝わってきて、それに応える菊田さんがカッコいい!
藤岡さんは、火入れを単なる加熱殺菌ではなく、開栓から飲みきるまでの味の変化を楽しんでもらうための、最後の味の決め手だと考えられているそうです。生酒よりも、さらにフレッシュな状態を保つために火入れをする、と。なんという考え! 僕の火入れに対する固定観念が根本からひっくり返されました。素晴らしい記事なので、ぜひ読んでみてください。
こんなの読んじゃったら、火入れの天美さんを飲まないわけにはいかないじゃないですか!
で、買ってこようかと思ってた矢先、ちょうどいつものお店に黒天さんが入ってました。これぞ僥倖! この日の最後は、これで締めます。
ちなみに、黒天さんはこれが口開けでした。で、お店のお姉さんが普通に開けようとしたら、フタがぽーーーん。見事に飛びました。火入れなのになんというフレッシュwwwww
香りは、お米の旨さと白ブドウ。うんうん、天美さんですねえ。
口当たりは、フレッシュほの旨。ひかえめな甘酸もかわいいです。フレッシュでありつつ優しい。うまあ。味わいもやっぱり白ブドウを感じます。
美味しいけど、最近飲んだ天美さんは凄いのばっかりだったから、ちょっと物足りないかな。っと思ったのは大間違い。アテのポークソテーと合わせたら、お酒の旨味も甘味もくっきりはわわわわ! 味が強くなるわけじゃないんです。でも存在感がマシマシで、含み香も旨アルふわぁ。うまああああ!!!! ベトナムハムにもめっちゃ合います。
でも実は、アテのメインに残しておいたのは、お肉じゃなくてカボス。たぶんお店のマスターの意図としてはお肉にかける用だったと思います。でも、僕は知ってるんです、天美さんと酸っぱい柑橘との組み合わせが最強だってこと。だからあえてそのまま残していました。
カボスをそのままガブリ。強い酸っぱさが一気に口の中に広がります。酸っぱすぎて喉がやられて、むせちゃったのはナイショ。そこに天美さんを流し込んだら、やわらかな甘味が引き出されて、はわわん幸せ~。黒天さんの場合はその中にも旨味も残っていて素晴らしいです。
温度が上がってきたら、旨味がくっきりしてきますね。雪冷え(5℃)くらいも良かったけど、花冷え(10℃)~涼冷え(15℃)でさらに美味しく感じました。
スペックは、
造り:特別純米
原料米:麹/山田錦、掛/西都の雫
精米歩合:麹60%、掛60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
酵母:協会701号
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」のハク。美形ですね。外見の年齢は12歳らしいです。でも、とてもそうは見えない落ち着きとしっかりさが、天美さんに通じます。まだ2期目って信じられない! 3期目も楽しみ!
満足度:★★★★☆
千と千尋の神隠しのハク pic.twitter.com/qQItkT9IOF
— ジブリがいっぱい (@dydhfddhf1) 2022年9月29日
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