【白馬錦 アルプス湖洞 貯蔵 瓶囲い秋熟】
まろやかで きれいで豊かな フルーティー
まず結論です。めちゃくちゃ美味しかった。今年TOP5入りは確実な素晴らしいお酒。激推しします!
はじめましてのお酒、長野県大町市大町・薄井商店の白馬錦さんです。すいません、不勉強ながら知りませんでした。こちらは、日本酒普及系VTuber・如月ささらさんがべた褒めしてて気になったお酒。ささらさんは、知識量が豊富な上に、わかりやすいレビューをされるので、尊敬&信頼してるんです。そんなささらさんがべた褒めな上に、ちょうど今、公式販売サイトで送料無料キャンペーンをやってるんです。そりゃもう、買うしかない。紹介してる配信中に買っちゃいました。
キャンペーン自体は12月末までやってます。でもこちらは秋の限定酒。いつ無くなるかわからないので、気になった方は早めの購入をお勧めします。ちなみに、一升瓶はもう売り切れたよう。送料無料にするためには、キャンペーンコードの入力が必要なので、ご注意くださいね。
そんなわけで、他にも未紹介のお酒が溜まってるんですが、順番をすっ飛ばして先に紹介します。
ということで、ようやくお酒の紹介。薄井商店さんは、北アルプスの麓、標高700mにある大町市のお蔵さんです。2017年から、全量大町産の契約栽培米を使ってるんだとか。
白馬錦は、白馬三山にちなんで名付けられた銘柄。白馬三山は、2932mの白馬岳を筆頭に、杓子岳、白馬鑓ヶ岳を合わせた、長野と富山にまたがる3つの山です。
え!?
これ、
長野オリンピックが行われたウインタースポーツのメッカのスキー場は
お酒の話に戻りましょう。
今回のお酒は、秋酒。春に搾った純米吟醸に一度だけ火を入れ、北アルプスの標高900mにあるトンネルでひと夏じっくり寝かせたんだそうです。トンネル内は年間通して10℃前後と、温度がほぼ一定なので、程よく熟成が進むとのこと。生詰でひやおろしと同じような造りだけど、夏を越してるのとはちょっと違うから、ひやおろしとは名乗ってないのかな?
瓶に、飲み頃温度は10~40℃と書いてますね。広い。では、まずは10℃花冷えからいただきましょう。
香りはおだやかに、爽やかリンゴがふわん。お、これは美味しいやつ!
口に含むと、リンゴを中心としたフルーティーな甘酸がぽわん。奥には旨苦もほど良くあって、爽やかなんだけど奥行もあって豊か。そして、その旨苦がふわんっと広がって、じんわり長い余韻に繋がります。
ぽわぽわうまあ。秋熟と言うだけあって、味はしっかり乗ってます。でもカドがなくてまろやか。
最後に少しだけ口の奥に渋味も残るんだけど、不思議なことにその渋味が全然イヤじゃないんです。きれいな渋味。むしろその苦渋のおかげで、けっこう甘いのに飲み飽きません。ひと口飲むたびに、またフルーティーぽわんが新鮮に感じます。
そして、その苦渋のおかげで食事に調和しやすいんです。
まず合わせたのは、お昼ごはんに作った「超無罪!蒟蒻+しらたきでホルモン焼きそば」。こちらも如月ささらさんに教えてもらった冷凍こんにゃくを使ったジェネリックホルモンと、しらたき焼きそばを合わせた超低糖質レシピです。オイスターソースベースの味付けとお酒が、全くケンカせずに高め合います。
炙ったひら天も良かったですね。他にも、鯖の塩焼きとか、ハンバーグとか、キュウリとカニカマのサラダとか、わかめご飯とか、お味噌汁にまで合っちゃう。万能かよ! 旨味のある料理が合いやすい感じですね。
飲み頃温度も広いので、そりゃいろいろ試したくなります。
基本的には、冷やせばすっきり、温めれば豊かになります。確かに雪冷え(5℃)だとすっきりしすぎて苦味が立っちゃう。それもまあ美味しんですけどね。50℃熱燗では、酸味がぽぽぽん。これはこれでアリなんですが、僕は40℃ぬる燗の方が丸みがあって好きでした。
個人的な好みでは、涼冷え(15℃)~常温(20℃)。自然なまろやかさが心地良いです。でも、いろいろ試すのがおすすめ。ほんと、思った以上にいろんな温度で美味しいです。
冷酒でも常温でもぬる燗でも美味しくて、単体でも食事と合わせても楽しめちゃうとか最強じゃね?
スペックは、
造り:純米吟醸 生詰
原料米:信濃大町産 美山錦
精米歩合:55%
アルコール度数:15.2% ・・・ 普通
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.4 ・・・ 普通
アミノ酸度:1.4 ・・・ 普通
ちなみに2日目・3日目は、ちょっと苦味が落ち着いてきてまろやか。甘味もわずかに開いたかもしれません。大きな変化じゃないんですけどね。試しに常温放置してそのまま常温でいただいたんですが、相変わらずの至福でした。
美味しかった~。素晴らしいお酒でした。ありがとうございました。
ジブリで例えると「紅の豚」のフィオの10年後。フィオって、かわいいし、しっかりしてるし、技術を持ってます。でも実は僕の例えで、フィオの登場回数は意外に少ないんですよね。なぜかと言うと、好きすぎるから。ちょっとやそっとのお酒には例えたくないんです。でも白馬錦さんなら文句なし。ただ、フレッシュさはありつつ、円熟感もあるから10年後です。
フィオにはジリオラさんというお姉さんがいて、宮崎監督は絵コンテでこの人がフィオの5年後の姿だと書いています。めっちゃ華やかな超絶美人さん。でも白馬錦さんには、華やかさを通り越したやわらかさもあるんですよね。だから10年後です。
満足度:★★★★★
最後に、同梱されていたチラシ画像も貼っておきます(スペックは去年のものっぽいです)。めっちゃきれい!
2023.1.5追記:こちらのお酒、あまりに美味しかったから、年末年始用のお酒としてリピートしました。やっぱりめちゃくちゃ美味しい!!
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