【而今 純米吟醸 愛山火入】
華やかな 苦甘大人の 美人さん
ひとつ前の而今にごりに続いて、酒米のダイヤモンド・愛山です。なんて素晴らしい飲み比べ。而今愛山も、毎年この時期にいただけてるんですよね。ありがたいことです。しかも去年は、常連さんが美味しいと言っていたので、ぬる燗にしてみました。焼きみかん&焼きバナナみたいで面白かったです。
でも今年は普通に冷酒で(察してください)。
香りは、おだやかバナナメロン。最初は恥ずかしがってたけど、あたたまってくるとだんだん気持ち良く立ってきます。
口当たりは、するとろ青バナナ酸。からの華やか苦甘旨ふわん。苦味が前面に出てるけど、それが奥深さになっています。にごりのかわいい苦味とは違う、悲しい過去を持つ大人の苦味です。甘くてきれいなのに染みるなあ。めちゃくちゃ美味しい。
雪冷え(5℃)だと、おだやか甘味が中心、涼冷え(10℃)では酸味が中心。僕は、その両方が程よく開いて、香りもふわっとふくらんだ花冷え(15℃)くらいがいちばん好きでした。
スペックは、
蔵元:木屋正酒造(三重県名張市)
造り:純米吟醸 火入
原料米:兵庫県産 愛山
精米歩合:50%
アルコール度数:16% ・・・ 強め
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.6 ・・・ 高め
製造年月:2022年10月
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の松崎良子さん。主人公・海ちゃんのお母さんです。苦味を知っている大人の女性。落ち着きがある美人さんで、あの時代に単身留学するくらい、めっちゃ優秀です。
満足度:★★★★☆
俊くんとの仲がどうしようもなくなっても、取り乱さずに日々為すべき事を為すメル。
— ぱごすけ (@pagos_ke) 2016年8月12日
しかし母が突然米国から帰った夜、せつない気持ちが小さな胸からどうしようもなくこぼれ落ちて、彼女は大粒の涙を流します。
母の前ならばこそ。#コクリコ坂 pic.twitter.com/c0kLfqS0RE
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