【ちょっから百十郎 藤 純米吟醸 直汲み生】
ピリシュワで ちょっと辛口 バランス派
お久しぶりの百十郎さん。百十郎さんと言えば、歌舞伎の隈取りのラベルが印象的。これは、地元の各務原市で明治から昭和にかけて活躍した歌舞伎役者・市川百十郎に由来するんだそうです。でも、前回も今回も隈取りじゃないですね。
今回のお酒も前回と同じく、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業「コンセプト ワーカーズ セレクション」(以下CWS)というシリーズの一環です。CWSは、酒販店事業じゃなく卸事業ということもあり、他の酒販店でも見かけます。くだものシリーズを比較的よく見ますね。
こちらのお店の仕入れ先のひとつが酒商山田さんということもあり、CWSは結構いろいろ飲めてるんです。今回のはどうかな? さっそく飲んでいきましょう。
口当たりは、ピリシュワほの酸味。そこから、おだやかでバランスの良い甘酸苦アル旨がふわりと現れ、すっと引いていきます。なるほどちょっから・ちょっと辛口。
酸苦はレモン、甘旨はお米感がありますね。
そしてこのお酒の素晴らしいのは含み香。アルコールを中心にいろんな風味が混ざり合った、複雑かつ爽やかな風が、口の中をふわあっと吹き抜けます。うまあっ!
アテの鯛は2切れしか残ってなかったけど、その後の醤油だけでお酒が飲めます。むしろそれがめちゃくちゃ美味しい。旨味をしっかり感じるほの甘醤油と、その反対にあるお酒の風味が、上手く融合してほわあああ。
ジブリで例えると「もののけ姫」の主人公・アシタカ。甘くなくて、爽やかで、キレも良い。
好き度:★★★★
アシタカが着てるトップスを渋谷の109で手に入れた pic.twitter.com/BDjd1wFaPL
— 結目ユイ🍸誕生日グッズ発売中🎂´- (@musubimeyui) 2023年5月2日
【DATA】
蔵元:株式会社 林本店(岐阜県各務原市)
造り:純米吟醸 直汲み生
原料米:ハツシモ
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+10 ・・・ 大辛口。数値上はちょっから程度じゃないですね。
酸度:1.4 ・・・ 普通
酵母:スーパーG酵母
製造年月:2023年4月
ハツシモは、ほぼ岐阜県内だけで作られている飯米です。岐阜県の奨励品種で、岐阜県内では作付面積が一番多いんだとか。
関連記事: