【菱湖 THE BASE 純米吟醸 辛口】
淡麗から 味わい全体 ぽわぐぐぐ



お久しぶりの菱湖さん。新潟県新潟市・峰乃白梅酒造さんのお酒です。こちらのお蔵さんのメイン銘柄・峰乃白梅は去年はじめて飲んだんですが、めちゃくちゃ美しい淡麗辛口酒でした。まさに淡く麗しいお酒。美味しかったなあ。
一方の別ブランド・菱湖さんは、それとは反対のジューシーでフルーティーなお酒という印象。だからこのお酒を見て「え?菱湖さんで辛口??」ってなりました。これは気になる。飲まなきゃ!
ちなみに菱湖という名前は、江戸後期の書の大家・巻 菱湖(まき りょうこ)に由来するそうです。お蔵さんがあるのが、この菱湖の生誕地なんだとか。僕は書には全く詳しくないんですが、巻菱湖の書は将棋の駒にも使われているそうで、「駒の詩」というサイトによると、「プロ棋士のタイトル戦などで、最も使用される書体の一つといっても過言ではない」んだそうです。凄い!
それでは、飲んでいきましょう。
上立ち香、すっきりきれいなアルコール。その中に、ほんのわずかにフルーティー。メロンとバナナを感じます。
口当たり、とろんと淡麗、水のよう。と思ったら、味わい全体がぽわっと広がって、甘味以外がさらにぐぐぐ。後味は、旨味が長くじわわわん。
なるほどこれは辛口。でも、他にあんまり似たお酒を思いつかない、独特な味わいの変化をします。
アテは、お酒に合わせて選んだホタルイカの沖漬け。この濃い塩味と旨味にお酒が全く負けません。合いますねえ。ちょっと生臭みのあるお刺身なんかにも合わせたいです。
厳密にはジブリじゃないけど例えると「シュナの旅」の主人公シュナ。「シュナの旅」は、宮崎駿監督が1983年に出したフルカラー文庫サイズの絵物語です。ナウシカが1984年ですから、その直前。ある意味、宮崎監督の原点です。ヤックルも出てきますしね。
物語は、とある小国の王子シュナが、民を飢えから救うため、麦を求めて旅に出るところから始まります。シュナは、アシタカに通じるところのあるストイックな少年です。
好き度:★★★☆
ヤックルはシュナの旅にも出てきますね pic.twitter.com/tXAEkS6S7r
— marusyun (@marusyun) 2021年8月13日
【DATA】
蔵元:峰乃白梅酒造(新潟県新潟市)
造り:純米吟醸
原料米:新潟県産米
精米歩合:55%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:+7 前後・・・ 辛口
酸度:1.9 ・・・ 高い
製造年月:2023年7月
ちなみにこの「シュナの旅」、どんなお話か知りたければ、ラジオドラマ版が絵付きでYouTubeにアップされています。ちょっと長いですが、見てみたい方はどうぞ。
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