【鳳凰美田 メロン 青玉】
メロンと酸 たっぷり果肉が とろんとろん
今回は、メロンリキュール。
鳳凰美田さんの果物系リキュールの新作です。飲みたかったけど全然見かけないから諦めてたんですよね。でも、偶然ふらっと入った酒屋さんにあったから、速攻確保。今回の新作は、こちらの青玉と、夕張メロンみたいな赤玉の2種類が発売されました。でも売ってたのは青玉だけ。まあ、1本でも買えたからラッキーですね。
鳳凰美田さんのリキュールは、「完熟もも」を筆頭に、これまで、檸檬・葡萄・杏・みかんを飲みましたが、どれも美味しいんですよね。そのシリーズのメロンなんて、もう楽しみでしかない。めちゃくちゃ期待がふくらみます。
このお酒、まず面白いのは、中身が3層に分離しています。真ん中に液体部分があって、上にも下にも果肉っぽい層がある。で、これを混ぜようとしてびっくり。上下をひっくり返しても、上の果肉層が栓になって、液体が栓に届かないんです。どんだけ果肉がぎっしり入ってるの!? これ、写真を撮っておけばよかったなあ。
その果肉層を少しずつ崩しながら、何度も何度もやさしくひっくり返して、ある程度混ざったらようやく開栓です。
と、ここでまたハプニング。グラスに注ごうとしたら、瓶の首の細い部分に果肉が詰まって、お酒がちょろちょろとしか出てきません。と思った瞬間、その果肉が崩れてお酒が一気にドバっ! ギリギリセーフでしたが、こぼれる一歩手前でした。あっぶな! 開栓でこういう危険があるお酒なんてはじめて!
そんなこんながあって、ようやく飲むところまでたどり着けました。それではいよいよ飲んでいきましょう。
香りはメロン、、、だけじゃない。ほのかにレモンの酸苦と、お米のまったり甘旨さ。
口当たりは、とろんと高密度。食感と言った方が近い、果肉感たっぷりのとろんとろんです。そして、メロンよりも先に、まずは酸味を感じる。爽やかな、レモンの酸とメロン甘。そして控えめピリ炭酸。そこからメロンの甘味がぐぐぐ。奥にはじんわり苦旨味。
含み香は、ひかえめメロンの甘さと苦さ。後味も、甘味と苦渋じわわわん。口の中がきゅっとすぼまる収れん味がありますね。
美味しいです。美味しいんだけど、残念ながら期待値は超えられなかった。
実はこないだ、近所の商店街の果物屋さんでマスクメロンを買ったんです。1/8玉で200円のお買い得品。それがまためちゃくちゃ糖度が高く、すっごく甘くて美味しかった! どうしてもそれと比べちゃうんですよね。税込2240円の鳳凰美田さんより、2人で分けたからひとり100円のメロンの方が印象に残ってます。それに、こないだ感動した勝山さんもメロン系の激ウマだったし。
鳳凰美田さんで言えば、完熟ももはそんじょそこらの本物の桃よりもずっと美味しいです。それを期待しちゃったのもあるかな。
あと、これは好みもありますが、果肉のとろんとろんがちょっとマイナスに出てる気がします。トマトの中のとろんとした部分のような、とろみのある果肉感。
いや、このお酒も美味しいんですよ。でも期待値が高すぎたかな。
ジブリで例えるのはムリですね。このシリーズはあまりに果物の主張が強くて、例えるどころじゃありません。
好き度:★★★☆
【DATA】
蔵元:小林酒造株式会社(栃木県小山市)
原材料 : 静岡県産マスクメロン50%以上、日本酒、醸造アルコール、糖類
アルコール度数:5~6% ・・・ 低い
製造年月:2023年5月
関連記事: