【究極の花垣 大吟醸 鑑評会用特別仕込み】
25年 鑑評会酒の 熟成酒
お久しぶりの花垣さん。福井県大野市・南部酒造場さんのお酒です。前に飲んだのは2021年11月だから、ちょうど2年くらい前ですね。
でも今回の花垣さんは、面構えが違います。その名も究極の花垣。
究極の花垣とは、年に1度だけ発売される限定品で、全国新酒鑑評会の出品酒。造りも、山田錦を35%精米にして9号酵母で醸すという、鑑評会鉄板スペック。いわゆるYK35(Y:山田錦、K:熊本(9号)酵母、35%精米)ってやつですね。当然、それなりのお値段の高級酒です。
でも、「究極の花垣」で検索しても、このラベルのものはほとんど出てきません。なぜなら、この子は、平成10年の鑑評会出品酒。1998年ですよ。25年前。なんでこんなものが残ってるのか。そしてなんでこんなものを仕入れるのか。いつもながらとんでもないお店です。
こんなの見せられたら飲まないわけにはいきません。
背筋を伸ばしていただきます。
色はくっきり熟成琥珀。
香りは、プルーンとポップコーンの香ばしさがほわあああ。香りだけでもう凄い。とても良い熟成がかかっているのがわかります。
口当たりから、複雑旨甘、苦酸味。熟成感がずどどどん。そこから旨苦じわわわん。味わいの中には甘味は控えめだけど、香りの中に熟成カラメル甘がたっぷり。焦げ苦味もほどよく気持ち良いです。
含み香は、苦甘アルが気持ち良く。こんなにしっかり味なのに、後味きれいにするんと消えて、ほんのり焦げ甘だけがふわふわ残る。
はあああ、これは幸せ。
素晴らしい熟成酒の見本のようなお酒です。熟成酒自体が苦手じゃなければ、めちゃくちゃおすすめです。まあ、こんなの置いてるお店なんてほとんど無さそうですけど。
ジブリで例えると「ハウルの動く城」の90歳ソフィー。明らかに年は取ってるのに、精神的にはむしろ若く強くなっています。
好き度:★★★★☆
「ハウルの動く城」より名シーン
— スタローン インマイハート (@stallone_imh) 2017年3月24日
ソフィー「90歳の老婆になってしまったわ…」
ロッキー「心は年を取らない事を証明してやれ」 pic.twitter.com/zuKs6uKWBB
【DATA】
蔵元:有限会社 南部酒造場(福井県大野市)
造り:大吟醸
原料米:山田錦
精米歩合:35%
アルコール度数:16~17% ・・・ 高め
日本酒度:+5 ・・・ 辛口
酸度:1.3 ・・・ 普通
酵母:協会9号酵母
製造年月:1998年11月
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