【しずくかな 純米吟醸】
酸味がぼんっ! この熟成は 花巴
ちょっと京都で用事があって、帰りに近鉄京都駅のファミマに寄ったら、なんか見たことのないお酒があったんです。「irodori kintetsu」って書いてるから近鉄のPBっぽいですね。実はこの日は既にお酒を2本買ってたから、この子はスルーするつもりでした。でも一応どこが造ってるのかと製造者を確認したところ、
え? 美吉野醸造さん!?
花巴が有名なお蔵さんです。こないだイベントでいただいた水酛×水酛がめっちゃ美味しかった!
でもぶっちゃけ美吉野醸造さん、あんまりPB向けじゃないと思うんですよね。個性的すぎる。奈良は変態な酒蔵さんがいくつかあるんですが、美吉野醸造さんは大倉本家さんと並んでその急先鋒です。だからこそ、これは見逃せない。既にパンパンのカバンに無理やりスペースを空けて、お持ち帰りしました。
というわけで買ってきた気になるお酒、飲んでいきましょう。
色はくっきり薄黄色。
香りはまるい熟酸蜜。奥にふんわり米旨アル。ああ、この熟成感と酸の感じは、やっぱり花巴さんに通じますね。製造が1月で、10ヶ月くらい経ってるけど、たぶんそれだけじゃないんだろうなあ。
口に含むと酸味がぼんっ! すっぱ!!
甘味もありそうな気はするけど、しっかり酸味の陰に隠れてしまいます。旨味もアル感も出てくるけれど、酸の印象が強い!
正直、ちょっと苦手なタイプ。でもこの子、なぜかあんまり嫌じゃない。熟成の苦味はあんまりなくて、どこかきれいさを残しているからかもしれません。
アテは、ちょうどこの日の晩ごはんに出てきたハンバーグがめっちゃ合いそう。っと思ったんですが、意外にあんまり。ハンバーグの肉旨と脂味によって、お酒の酸が余計に立っちゃう。
その代わりに合ったのは、たらこふりかけをかけたご飯。ふりかけは、三島食品さんの「あかり」です。「ゆかり」の姉妹品。これがけっこうしっかり辛くて、お酒の甘味を引き出してくれました。本格四川麻婆豆腐とかに合わせるのも楽しそうです。
面白かった!
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」のおなまさま。なまはげがモチーフになっている神様です。明らかに人間離れした、恐い鬼。でもちょっとコミカルでかわいいです。
好き度: ★★★☆
この神様の名前は「おなまさま」。秋田のなまはげがモチーフ。#千と千尋の神隠し pic.twitter.com/Njt0bKhVDB
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) 2017年1月20日
【DATA】
蔵元:美吉野醸造株式会社(奈良県吉野郡吉野町)
造り:純米吟醸
原料米:奈良県吉野町産 吟のさと
精米歩合:60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2023年1月
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