こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

貴 > 月島靖也さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

(たか) 山廃純米雄町 2018 VINTAGE)

穏やかで 優しく柔らか ほの熟酒

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お久しぶりの貴さん。山口県宇部市・永山本家酒造場さんのお酒です。「貴」銘柄は前回飲んだのは3年ほど前になりますが、別銘柄の「男山」は2022年にKEGをいただいています。どちらにせよお久しぶり!

貴さん、実は僕のブログでも屈指の、検索しにくい銘柄。「貴」だと貴重とか貴醸酒とか高貴とか貴娘とか貴仙寿とかが大量に引っかかるし、「たか」でも全然出てこない。お蔵さんの「永山本家」ならマシなんですが、古い記事はお蔵さんの名前を載せてないんですよね。
良い銘柄名だとは思うんだけど、ちょっと困っています。

まあ気を取り直して、お酒に戻りましょう。

今回のお酒、「2018 VINTAGE」ということで、2018年に収穫したお米を使っています。造ったのがいつか書いてないけど、5年熟成かな?
それでは、飲んでいきましょう。

色はほとんど透明に見えます。
香りはふんわり旨苦さ。元のお酒が辛口なのかな? 熟成によくある蜜の甘さも乳酸感もほとんど感じません。

口当たり、とろりほんのり甘酸味。お米の甘味とオレンジ酸。苦味がじんわり出てくるけれど、穏やか優しく柔らかく。熟成感はほんのりだけ。旨味は土と木を感じます。

あんまり熟成っぽくはないですね。でもこの柔らかさは明らかに新酒ではない。熟成だとしても、かなり良い条件で保管されている感じです。

これはたぶん常温くらいが良さそうと思って、グラスを手で温めてみました。
そしたら、酸味旨味がほわわと開いて華やかに。楽しい!
よく見たら、裏ラベルにも常温から40度の温度帯がおすすめって書いてますね。でも僕は、雪冷え(5℃)くらいの穏やかで柔らかなのも好きでした。

ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。主人公・雫のお父さんです。穏やかで優しい。
月島靖也さん、図書館の司書として働きながら、郷土史の研究もしています。仕事をしつつ、自分の好きなことも追及してる。だからこそ、雫が夢を追うことを否定しないんですね。それも単に甘いだけじゃなくて、父親として、夢を追うことは素晴らしいだけじゃないって公平に伝えます。
「でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ」「何が起きても誰のせいにもできないからね」と言う台詞、ほんと好き。娘を信じていて、大事にしているからこそ出てくる言葉ですね。
僕の、父親としての理想像のひとりです。

好き度:★★★★

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【DATA】
蔵元:株式会社 永山本家酒造場(山口県宇部市)
造り:純米 山廃
原料米:雄町
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2023年12月


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