【弥彦 極 カップ】
やわらかい 淡麗辛口 クラシック
はじめましてのお酒・弥彦さん。新潟県西蒲原郡弥彦村・弥彦酒造さんのお酒です。
弥彦酒造さんがあるのは、弥彦山のふもと。カップに書いてある山が弥彦山ですね。Wikipediaの「弥彦山」に載ってる写真がこの形のまんまでびっくりしました。
弥彦山は、兵庫の雪彦山・福岡と大分にまたがる英彦山とともに、日本三彦山に数えられます。なんだそりゃって思うんですが、この三山は、古より修験者の山として知られているんだそう。三彦山はそういうくくりなんですね。
ちなみに、弥彦山は普通に「やひこやま」ですが、雪彦山は「せっぴこさん」。なんかかわいい。英彦山に至っては「ひこさん」と読みます。ヒデどこ行った!?
雪彦山は前に飲みましたね。調べたら「英彦山天狗」(ひこさんてんぐ)というお酒もあるみたいだから、いずれ飲んで三彦山制覇したいです。
カップの絵のふもとの鳥居は、弥彦神社。越後国一宮で、第6代孝安天皇元年(紀元前392年)に創建された、2400年以上の歴史を誇る古廟です。まあ第6代と言えば、学術的にはほぼ存在しないとされる欠史八代。さすがに2400年は怪しいですが、万葉集(780年頃成立)でも詠われ、続日本後紀(869年完成)にも記述があることから、凄い神社であることは間違いありません。
閑話休題。
お酒に戻りましょう。
弥彦酒造さんは、原料米から仕込み水から酒造りまで、すべてが弥彦村産にこだわったテロワール蔵。
天保9年(1838年)創業で、嘉永元年(1848年)に初代蔵元が「泉流醸造法」を確立したんだそう。その手法が画期的だったため、多くの蔵人が弥彦酒造さんに修行に訪れ、師事した門人は数百人にも及ぶんだとか。凄い!!
今回のお酒は、普通酒・
(と言っても、これはいま調べてことで、飲むときは知らなかったんですけどね)
それでは飲んでいきましょう。
香りかすかに米旨苦。クラシックですね。良い香り。
口当たり、するりさらさら水のよう。そこからふわっと旨苦酸。淡麗辛口クラシック。お米の甘味も感じるけれど、ほんのわずかな気配だけ。
後半に苦旨じわっと主張して、ほど良い苦味をじんわり残し、ほわっときれいに消えていきます。やわらかくて美味しい! 苦味が目立つけど、それも全く嫌なところのない魅力的な苦味です。
雪冷えだと淡麗すぎるから、少し味の開く涼冷えくらいの方が好きでした。
これ、燗にしても美味しそうだなあ。どうしようかなあ。
この日は最高気温28℃もあって暑いし、めんどくさいし、でもやっぱり美味しそう。3分の2くらい飲んだところで我慢できなくなりました。温度計を見ながらゆっくり湯煎。
さて、まずは55℃の飛び切り燗。お湯で温めておいた平杯に注いでいただきます。
うっま!!
旨味が豊かでまろやかで、お米の甘味もほんのり出てる。苦味は気持ちよさだけ残しておだやかになっています! これは燗映え!! 50℃熱燗くらいがいちばん好きでした。冷酒でも美味しいけど熱燗推奨です!
アテに作ったのは「やみつき塩豚レタスのとろうま焼うどん」。しょっちゅう作ってる、うちの定番焼うどんです。お肉ぷりぷりレタスシャキシャキ、そしてうどんはとろとろうまうまです。ほんと何度作っても飽きないんですよねこれ。この旨塩味が弥彦さんともめっちゃ合う! 弥彦さん、クセもないからいろんな食事と合わせやすそうです。
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のユパ様。切っ先は鋭い辛口だけど、やさしくてみんなに慕われています。
好き度:涼冷え★★★★ → 熱燗★★★★☆
「えっ、ユパ様ってまだ45歳だったんですか?」とナウシカに言われたときのユパ様。 pic.twitter.com/eZc7nHLDGB
— にぼし🐟 (@niboshi_ikuji7) 2023年6月22日
【DATA】
蔵元:弥彦酒造株式会社(新潟県西蒲原郡弥彦村)
造り:普通酒
アルコール度数:16% ・・・ 高め
製造年月:2024年3月
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