十八盛＞二郎の母(風立ちぬ)［ジブリ酒］

【十八盛(じゅうはちざかり純米大吟醸 Asahi28】

米旨味やわらかきれいで上品で

十八盛

お久しぶりの十八盛さん。岡山県倉敷市・十八盛酒造さんのお酒です。1年半ぶりですね。
十八盛酒造さんは、別銘柄の多賀治が岡山県のランキング1位（SAKETIME調べ、2024.6.28現在）のお蔵さん。僕もこれまで、多賀治・裏多賀治・白黒動物シリーズ5種などを飲んできました。

でも、今回はちょっと佇まいが違います。なんせ、木箱入りで精米歩合28%の高級酒。他のお客さんからの、お店の周年記念のお祝いだそう。これはなかなか貴重ですね。ありがたくいただきましょう。

香りはおだやかお米の旨さ。やわらかきれいで上品です。飲まなくてもわかる、これは良いお酒。

口当たり、するりきれいに水のよう。と思ったら、旨酸苦がふんわりと。旨酸苦渋はそこからさらにじんわりふくらみます。
はあああ、美味しい。めっちゃきれい。
甘味はあるのかないのかわからないくらいだけど、やわらかさの中にほんのりだけ。

このお酒、きれいすぎてあんまり濃いアテには負けちゃいます。

合ったアテは、A菜炒め。A菜というのは台湾での俗称で、中国では油麦菜とも言われる一般的な野菜らしいです。確かに中国出張でよく食べた感じの味わい。A菜はマスターが好きで日本で探してたんだけど全然見つからなかったんだそう。そしたら、お客さんで農家の人が作ってくれたんだとか。ニンニクを効かせた炒め物がお酒に合います！
あとは、レモンに合わせるのも最高でした。最近主張してるんですが、レモンって日本酒のアテとしてめちゃくちゃ優秀なんです。

ジブリで例えると「風立ちぬ」の二郎のお母さん。和服が似合う中でもどこかモダンな、とても上品な美人さんです。雰囲気は柔らかいんだけど、あんまり甘くはなさそう。

好き度：★★★★☆