【三千盛 香るすずみさけ 純米大吟醸】
+17? 超辛なのに やわらかい!
ひとつ前の18盛からの3000盛。167倍も盛ってる!!
お久しぶりの三千盛さん。岐阜県多治見市・(株)三千盛さんのお酒です。3年半ぶりですね。よく三千櫻さんとごっちゃになっちゃいます。
今回いただくのは夏酒。香るすずみさけという名前が良いですね。辛口の多い三千盛さんの中でも、香りのあるタイプだそうです。さっそく飲んでいきましょう。
香りは、、、え?
ほとんど香りません。「香る」とはいったい??
口に含むとほの乳酸。それがふわっと広がりつつ、米旨ふんわり出てきます。
やわらかおだやかクラシック。甘味は確かに無いんだけれど、とてもやわらかいから、味別に分析しないと甘くないことすら気付きません。
アル感も、14度よりも低い感じ。後味にやさしい旨味をほんのり残し、きれいにふんわり消えていきます。
これ、日本酒度+17~18もあるんですよね。数値的には超辛口。でも全くそんな気がしません。+3くらいの感じですね。アルコールが14度しかないのに日本酒度+17まで上げられるのも珍しいですね。普通は、糖分を完全に酵母に食わせないと日本酒度がそんなに上がらないから、その分アルコール度も上がるんです。完全発酵させてから多めに加水したのかな?
温まると旨苦が少し出てきます。それも悪くはないけど、僕は冷たい方が好きでした。
辛口でやわらかいから、食事に合う幅も広そうです。
今回のアテは、インドマグロの脳天。その名の通りマグロの頭の上の部分で、1匹から0.5%しか取れない希少部位なんだそう。ここのお店、時々こういうのが出てくるから油断ならない。これが、良い脂がたっぷり入っててめちゃくちゃ美味しかった! そしてお酒がそれを切りつつ旨味がほわわ。めっちゃ合う!!
ジブリで例えると「借りぐらしのアリエッティ」のポッド。アリエッティのお父さんです。実力はめっちゃ高いけど、物静か。やさしくて渋カッコいいんですよね。
好き度:★★★★
アリエッティが勝手に出かけたのをポッドは待っていた。
— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) 2020年8月28日
アリエッティがルールの中に収まっていない人なのはポッドはよく知っている。ひょっとしたら人間の少年に魅かれているのかもしれない。
彼が最優先に考えるのは家族を守ること。 pic.twitter.com/96I2jqqIT3
【DATA】
蔵元:株式会社 三千盛(岐阜県多治見市)
造り:純米大吟醸
原材料:秋田県産 美山錦
精米歩合:45%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
日本酒度:+17~18 ・・・ めっちゃ高い!
酵母:岐阜県産酵母G2
製造年月:2024年4月
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