こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

花巴 > ナナとカオル

花巴はなともえ 山廃四段 無濾過生原酒】

複雑な 味わいズドン 変態酒

花巴

花巴

こないだ「山廃 Jun Dai Dai」を飲んだ花巴さん。変態で美味しかったなあ。地元奈良のお酒ですし、もっと深掘りしてみたい銘柄。今回も変態っぽいので、この日の最後の1杯です。

今回のお酒は、四段仕込み。
通常のお酒は、酒母を造った後、3回に分けてお米と水を足していきます。それが三段仕込み。それをもう1回追加するのが四段仕込みで、糖分が残って甘口になりやすい手法です。好きなんですよね、四段。

さて、では早速いただきましょう。

香りは、フルーティーな酸。フルーティーなのは確かなんだけど、どの果物の印象とも違います。なんだろこれ? 奥の方に、ほんのり玄米と木質感もいますね。

口に含むと、控えめ甘旨酸。と思ったら一瞬間を置いて、複雑な酸甘旨味がズドン! 山廃らしい野性的な酸旨と、水飴の甘味。濃い! 美味い!

このお酒も期待通り、明らかな変態枠です。でも、大倉さんほどのド変態ではありません。一般にも受け入れられるギリギリの変態。ソフトSMくらい。官能的で良いですねえ。


そして、こんな変態なのに、なぜか食事にも合います。合鴨ローストも海老タルタルも青マンゴーもばっちり。でも、アテくんとお酒で高め合ってるんじゃない。アテくんの味をお酒が屈服させて、より複雑になって美味しい感じ。でもアテくんも悦んでる。
お酒の方がSですね。ただ、ソフトSMだから女王様ではありません。

龍眼
あと面白かったのが、龍眼(竜眼リュウガンロンガン)という果物。ライチの仲間で、皮はだいぶ違うけど中身はほぼライチ。中国ではメジャーだけど、日本で生で食べれるのはとても珍しいそう。美味しかったです。しかもなぜか花巴さんにも合う。

スペックは、
造り:純米 無濾過生原酒 山廃 蒸米四段仕込み
精米歩合:70%
アルコール度数:17% ・・・ 強い
酵母無添加

ジブリで例えると、、、って、このソフトSMな感じはジブリじゃないですね。もっと変態なキャラなら何人かいますが。
というわけで今回例えるのは「ナナとカオル」というマンガ。SMをテーマにした青春ラブコメです。あんまりソフトじゃないかもしれないけど、掲載紙が18禁じゃなくて一般紙だからセーフでしょう。SMって正直苦手なんですが、この作品を読んでちょっと見方が変わりました。

満足度:★★★★

花巴

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