【瑞鷹 東肥赤酒 】
超濃厚 どどどど甘味 チョコレート


これまた面白いお酒に出会いました。
熊本県熊本市・瑞鷹さんが造る赤酒です。原材料はお米ですが厳密に言うと日本酒じゃなくて、酒税法上は「雑酒」。もろみを搾る前に木灰を入れる
いったいどんなお酒なんでしょう? 飲んでいきましょう。
色はかなり濃い、茶に近い赤。すんごい色!
香りもおかしい! なんでこんなに糖分を感じるの!? 香りだけでめちゃくちゃ甘いのが伝わってきます。
口に含むと、その瞬間から最大級の甘味がどどどどどどん!!!
あっっっっまっ!!!!!!
こんな甘い液体飲んだの、初めてかも。コーヒーリキュール・カルーアやチョコレートリキュール・モーツアルトの原液よりも甘いんじゃない?
こんなに甘いとさすがに辛そうなものだけど、不思議なことにこれがめっちゃ美味しいんです。凄い!
日本酒っぽさは全くありません。チョコレートの方がずっと近い。それも、海外で売ってそうなめっちゃ甘いやつ。味わいの中には、お米の旨味も、キリマンジャロコーヒーみたいな酸味も、ビターチョコっぽい苦味もあるにはあるんです。でも、この強大な甘味の前にひれ伏してる。アルコール感なんて、元々11.5~12.5%の低アルなんですが、完全に消し飛んじゃってる。
とんでもない甘さです。うんま!!
この後に他のお酒はムリです。飲むなら最後に。
アテ? そんなものは、いりません。というかムリ。ケーキを合わせるとかバニラアイスにかけるとかは思いつくんですが、別になくても、このお酒だけで充分かな。
ロックにもしてみたんですが、全く薄まりません。
ソーダで割るのとかも良いんでしょうが、ちょっと普通で面白みに欠ける。
というわけで、ウォッカで割ってみました。1:1くらいが良いかな。色は全然薄まりませんが、甘味はちょっと落ち着きます。もっと薄めて、赤酒1:ウォッカ1:炭酸1くらいでも美味しそうです。
ついでに、このカクテルの名前も考えてみました。名前のベースは、カルーア+ウォッカの「ブラックルシアン」とか、それに生クリームを加えた「ホワイトルシアン」。赤酒だから「レッドルシアン」かと思ったんですが、既にそんな名前のカクテルが存在してました。チェリーブランデー+ウォッカなんだそうです。
ブラッディールシアンだとこのご時世ちょっと危ないし、クリムゾンルシアンでもちょっと血なまぐさい。スカーレットルシアンはカッコいいけど、ちょっと色味のイメージが違う。
というわけで命名、シンプルに「赤ルシアン」です。赤酒ですしね。
いやあ、めちゃくちゃ美味しくて楽しいお酒でした。
スペックは、
造り:灰持酒
原材料:米,米麴,醸造アルコール,糖類,調味料(アミノ酸等)
エキス分:43%
アルコール度数:11.5~12.5% ・・・ 低い(日本酒にしては)
あと、賞味期限が設定されているのも日本酒とは違いますね。
ジブリで例える? って、どう考えてもムリです。こんな甘味の化身のようなお酒、何にも例えられません。「耳をすませば」のラストシーンより甘い。
満足度:★★★★☆
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