【浦里 純米大吟醸 吟乃里】
ちから強い 甘苦しっかり 旨味じわっ
はじめましてのお酒、茨城県・浦里酒造店さんの浦里です。浦里酒造店さんのメイン銘柄は「霧筑波」。美味しいという噂は聞くんですが、飲んだことはありません。なんでも、茨城県内だけで90%以上消費される、地元に愛された銘柄だそう。そして、使う酵母は地元の「小川酵母」一筋なんだとか。良いですねえ。こういうこだわりのあるお蔵さん、大好きです。
小川酵母は、別名・協会10号酵母。明利酵母や明利小川酵母と呼ばれることもあります。元・仙台国税局鑑定官室長で、当時茨城県の大手酒蔵・明利酒類に勤めていた、小川知可良博士によって、1952年頃に分離された酵母です。後に日本醸造協会から協会10号酵母として頒布されました。
ただ、この酵母の発祥蔵はよくわかっていないそうです。小川知可良博士が国税局在任中に、東北6県の酒造場から集めた数百種の
で、この「浦里」は、6代目蔵元で杜氏の浦里知可良さんが醸す、2020年にスタートした新ブランド。浦里知可良さんは、今年2023年に32歳になるという若手ですが、令和2酒造年度南部杜氏自醸清酒鑑評会の吟醸酒部門で首席を獲るという実力者。しかも、写真をみたらめっちゃイケメンです。「【茨城県公式】シェフと茨城」と言うサイトで詳しい記事と写真も出ていました。公式サイトにも特に書いてはいませんが、どう考えても小川知可良博士の名前をいただいたんでしょうね。裏ラベルにも「醸造理念 小川酵母を極める酒造り」と書いています。めちゃくちゃ気合が入ってる!
調べてるだけで、こちらも背筋が伸びます。その気合を受け止めて、しっかり味わっていきましょう。
香りは、お米の甘さとほの苦さ。それからふわっとお米の旨さ。これは間違いなく美味しいお酒。
口に含むと、甘味苦味がくっきりぽわん。そこから、甘苦が さらにずずずん 旨じわん。最後にどんっとアルコール。新酒鑑評会で金賞を獲るような高級感のあるタイプに、パワフルさを加えた感じです。甘味しっかりで苦味もあって、ちから強い。うっま!!!
アテは、引き続いてフグのたたきなんですが、めちゃくちゃ合ったのは、実はあえて残しておいた生レモン。国産のちょっと良いレモンだそうです。いつものレモンよりも刺激が少なくてやさしい酸味。で、そのレモンをかじった後にお酒を飲むと、甘味がより際立って、さらにウマっ!!!
素晴らしいお酒でした。
ジブリで例えると「もののけ姫」の主人公・アシタカ。精神的にも肉体的にも力強くて、大きな苦味も抱えています。そして、真面目だからあんまり目立たないけど、甘味もしっかりあるんですよね。カヤに「いつもカヤを想おう」とか、サンに「そなたは美しい」とか、ストレートに言っちゃいます。天然女たらしな硬派イケメン。
好き度:★★★★☆
違うよアシタカ…#間違い名台詞 pic.twitter.com/ffykl58SaB
— 育児ブリ. (@ikuGi_Buri) 2023年1月10日
それも違うよアシタカ…#間違い名台詞 pic.twitter.com/4ws9AwnNek
— 育児ブリ. (@ikuGi_Buri) 2023年1月11日
やっぱり違うよアシタカ…#間違い名台詞 pic.twitter.com/j4JodBI7g3
— 育児ブリ. (@ikuGi_Buri) 2023年1月12日
彼が名前を言える日は来るのだろうか…#間違い名台詞 pic.twitter.com/dP87y0sC56
— 育児ブリ. (@ikuGi_Buri) 2023年1月16日
【DATA】
蔵元:合資会社 浦里酒造店(茨城県つくば市)
造り:純米大吟醸 原酒
原料米:茨城県産 吟のさと
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酵母:小川酵母(協会10号酵母)
製造年月:2022年10月
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