【喜楽里 純米原酒】
力強い 蜜甘きれいな 熟成酒
はじめましてのお酒、喜楽里さん。知らない銘柄ですね。でもこれ、ラベルに書いてある「空海水仕込み」というのにピンと来て、裏ラベルを見てみました。ああ、やっぱり高垣酒造さん。「龍神丸」が有名なお蔵さんです。
高垣酒造さんは龍神丸があまりにも有名なんですが、ほかにもいろんな銘柄を造られています。僕がこれまで飲んだのだけでも、高垣・紀勢鶴・紀ノ酒・近大酒。公式サイトを見ると他にも、里の花・流霞(なかれがすみ?)・天久(てんきゅう)・白馬(しらま)が載っていますし、これ以外に販売店PBもあります。こないだ飲んだ高垣もPBでした。
ちなみに流霞はラベルを拡大すると「ながれかすみ」と書いてあるように見えますが、公式サイトには「NAKAREGASUMI」と書いてありました。なんで?
まあともかく、そんな中で今回の「喜楽里」は、「地方でもきらりと光る酒でありたい」という想いで低温長期発酵させたというお酒とのこと。どんなお酒でしょうね? それでは、いただきます。
色ははっきり黄金色。製造年月は2022年12月ですが、これは1年やそこらの熟成じゃないですね。ただ、龍神丸も新しいはずなのに不思議な熟成感があったります。実際はどうなんでしょう?
香りはたっぷり蜜甘ぽわわ。うん、やっぱり明らかに熟成しています。でもこの熟成感の中に、雑な香りは全くありません。とてもきれいな熟成感。
口に含むと蜜甘と、奥にほんのり旨苦酸。そこから旨渋しっかりぐぐん。
この甘味、くっきり大きく感じるけれど、実はそれほど大きくありません。香りで甘く感じるタイプ。そして、この手の熟成酒には珍しく、酸味も苦味もおだやかです。その代わり、旨味と渋味が力強い。
うっま!!!
一歩間違うと硬派になりすぎそうなところを、やわらかい蜜の香りが包んでくれて、全体がとても上手にまとまっています。
ジブリで例えると「耳をすませば」の北さん。聖司くんのおじいちゃん(西さん)の音楽仲間の、メガネかけてる方です。やさしそうなおじさんに見えますが、実は70歳。しっかり熟成かかってます。めっちゃ人生を楽しんでる感じの良いおじいちゃん。ちなみに声は鈴木敏夫プロデューサーです。
好き度:★★★★☆
リュートを演奏しているのは、北さん。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2022年8月26日
声優は鈴木敏夫プロデューサーが務めています。
「聖司君に、こんなかわいい友達がいたとはねぇ」のセリフをお聞き逃しなく!#耳をすませば pic.twitter.com/MOg4ffcJfs
【DATA】
蔵元:高垣酒造株式会社(和歌山県有田郡有田川町)
造り:純米 原酒
精米歩合:60%
アルコール度数:18% ・・・ 高い
製造年月:2022年12月
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