【長陽福娘 西都の雫 純米酒 無ろ過生原酒 限定直汲み】
酸苦が じゅわんと広がる 食中酒
昨日のわかむすめさんに続いて娘さん、おひさしぶりの長陽福娘さんです。山口県萩市・岩崎酒造さんのお酒。
長陽というのは、萩地域の昔の呼び名です。9月9日のおめでたい重陽の節句にも掛けているそう。長は、長州または長門でしょうか? 萩市は長州藩の城下町でしたし。陽は山陽道の陽でしょうか?山陽道からは離れてるけど。
福娘というのは、1901年(明治34年)の創業当時、蔵元・岩崎家に女の子が次々と誕生したことから、その娘らの福を願って福娘と名付けたんだとか。微笑ましいネーミングですね。
今回、でかでかと書いてある「西都の雫」は、山口県オリジナルの酒米。僕がこれまで飲んだ中では、昨日のわかむすめ薄花桜や月草・トロピカルブンブン、天美黒天、東洋美人純吟にごり、原田KEGなどが西都の雫です。美味しいお酒ばっかり!
長陽福娘さんをいただくのは約2年ぶりですね。前回は、透明感があるのに力強い辛口酒で、美味しかったです。今回はどんなでしょう? それでは、いただきます。
香り爽やか、酸アルフルーティー。マスカット+アルコールがツンっと鮮やかです。
口に含むと、ピリシュワほの甘酸。キウイの酸とバナナ甘、香りとちょっと印象がちがいますね。面白い。そこから酸味と苦味がじゅわんと広がって、最後は苦渋酸どわん。
後味も、苦味がずしんと残ります。
酸苦フルーティーなお酒ですね。これは単体で飲むのではなく、食中酒向け。
というわけで合わせたアテは、和豚ロース味噌漬け焼き。もう名前で美味しいのがわかりますね。味噌と豚の旨塩脂味がお酒と見事に合いました。
ジブリで例えると「思い出のマーニー」の主人公・杏奈。前半の杏奈ですね。主人公なのに尖がってて苦味もたっぷり。フレッシュでかわいいんですけどね。
好き度:★★★☆
#映画の中の超絶大好きな顔
— オクターヴ (@TreeTre93040406) 2023年10月26日
「思い出のマーニー」の杏奈は美しい pic.twitter.com/A5ymWpIFjE
【DATA】
蔵元:岩崎酒造株式会社(山口県萩市)
造り:純米酒 無ろ過生原酒 直汲み
原料米:山口県産 西都の雫
精米歩合:60%
アルコール度数:17% ・・・ 高め
製造年月:2024年2月
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