【わかむすめ Tropical Bunbun 】
トロピカル! ほんのりココナツ うすにごり
大好きなわかむすめさん。わかむすめさんと言えば、十二単のかさねの色目を商品名にしているイメージが強いです。秘色とか瑠璃唐草とか牡丹とか萌木とか。だから、最初はこれがわかむすめさんだとは気づかなかったんですよね。他のお酒とはラベルデザインの方向性が全然違う。面白い。トロピカルというのも気になります。さっそく飲んでいきましょう。
香りはバナナと乳酸。うんうん、どこかトロピカルな感じがします。
口当たりはほのかにガス感。口開けではもっとシュワシュワだったのかな? そして味わいがめっちゃトロピカル!
マンゴーみたいな甘味と乳酸パインの酸味、そしてほんのりにごり系の旨苦味。中盤からその苦みがぐいっと出てくるけど、一緒に甘味もじゅわんっとふくらむから全然イヤじゃない。
うんまっ!!! 感動的に美味しいです!
そして素晴らしいのが含み香。どことなくココナッツ感があってめっちゃトロピカル。カクテルのピニャ・コラーダみたい。こんなのはじめて!
アテは和豚ロースの味噌漬け焼きを頼みました。味噌豚の濃厚な旨味とトロピカルなお酒が、なぜか相性抜群。めちゃくちゃ美味しいです。幸せ〜。
スペックは、
造り:純米吟醸 無濾過生原酒 うすにごり 直汲み
原料米:山口県産 西都の雫
精米歩合:6
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:-3前後(参考数値) ・・・ 甘口
ジブリじゃないけど例えると、村上春樹の小説「ダンス・ ダンス・ ダンス」のハワイのシーン。主人公は、いろいろあって13歳の美少女ユキと一緒にハワイに行くんです。そしてひたすらのんびりする。この小説の中でいちばんおだやかなシーンです。
このシーンで印象的なのがピニャ・コラーダというカクテル。ラムベースでパインジュースとココナッツミルクをシェイクした、甘くてトロピカルなカクテルです。最初に読んだ当時は高校生で、もちろんこんなおしゃれなカクテルは知りませんでした。だから僕の中では、おしゃれな大人のカクテルの代表格のひとつがピニャ・コラーダで、これを飲むといつも「ダンス・ ダンス・ ダンス」を思い出すんです。
あまりに美味しかったから、最後にもう一度おかわりしました。美味しかった〜。
満足度:★★★★★
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