【十四代 中取り 無濾過 厳選】
美しい 溌剌酸と 梨甘味
こないだ、高龗さんとのブラインド飲み比べをした十四代様。言わずと知れた超人気&入手困難銘柄です。僕も、好きな銘柄はいろいろあるけど、日本一の銘柄は何かと聞かれたらやっぱり十四代様を挙げちゃう。ほんと、いつ飲んでも素晴らしい。
こちらのいつものお店では、時々十四代様が入ります。でも、やっぱりコロナ禍のときよりは減ってるんですよね。良いことだけど。だからこそ、飲めるチャンスには飲んでおきたい。さっそく、いただきます。
香りはやさしく梨と米。フルーティーで心地よくて、うっとりします。雪冷え(5℃)では梨が中心で、温度が上がってくると米旨もほわんと出てきました。どっちも魅力的。
口に含むと酸甘ぽわん。柑橘酸と梨甘味。酸はきれいにすうっと引いて、甘味は逆にじゅわっと広がります。奥から気持ち良い苦味も現れて、最後は味わい全体が口の中でふわっと溶けて消えていきます。うんまあああ。
いつもの十四代様よりも酸が華やかな感じですね。でも、めちゃくちゃ美味しいのは相変わらず。やっぱり凄いお酒でした。
アテで合ったのは、イワシのマリネ・サルサソース。トマトソースの酸を纏ったイワシの旨味で、お酒がいちだんと華やかになりました。洋食の方が合わせやすいですね。
ジブリで例えると「風立ちぬ」の菜穂子ちゃん13歳。最初の方の列車のシーンで、二郎と初めて会った菜穂子ちゃんです。溌剌としたかわいらしさがありつつ、既に上流階級らしい美しさがあふれています。
好き度:★★★★☆
菜穂子「Le vent se leve(風が立つ)」
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) 2019年4月12日
二郎「Il faunt tenter de vivre(生きようと試みなければならない)」
これはフランスの詩人であるポール・ヴァレリーの「海辺の墓地」の一節。
冒頭の「風立ちぬ、いざ生きめやも」は堀辰雄の訳で、自身の小説「風立ちぬ」で引用しました。#風立ちぬ pic.twitter.com/ng8p2URssP
【DATA】
蔵元:高木酒造株式会社(山形県村山市)
造り:純米吟醸 中取り 無濾過 生詰
精米歩合:50%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
酵母:蔵付き10号酵母
製造年月:2024年6月
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