豊永蔵紫芋焼酎（短期集中企画！香りぷんぷん麦焼酎飲み比べ番外編）

【豊永蔵（とよながくら）紫芋焼酎】

豊永蔵

9本続けてきた香り系麦焼酎の飲み比べ企画ですが、今回はそのおまけ。芋焼酎を1本だけ紹介します。
こちらは、飲み比べた中でいちばん感動した「麦汁」のお蔵さん、熊本県球磨郡・豊永酒造さんの紫芋焼酎。麦汁を飲んだちょっと後に、たまたま難波のデパートのお酒売り場に行ったら、豊永酒造さんが販売会をされてたんです。そこで、麦汁がいかに美味しかったかの感謝を伝えながら、いろいろ試飲させていただきました。そしてその中で、いちばん気になったのがこちらのお酒。

豊永酒造さん、住所の熊本県球磨郡というのを見てピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はフラグシップ銘柄の「豊永蔵」は米焼酎。球磨焼酎と言えば米焼酎なんですよね。ただ、最近は麦汁の人気が出すぎて「麦汁のお蔵さん」と呼ばれることも多いそう。販売会では、もちろん米焼酎も試飲させていただいて、そちらもめちゃくちゃ美味しかったです。でも、いちばん衝撃を受けたのは、こちらの紫芋焼酎。実はこの紫芋焼酎、普通には売っていません。今回買った販売会などの催事や、ふるさと納税でしか出していないんだそう。ってことは、出会えたのはかなりラッキーですね。それでは飲んでいきましょう。

香りは、スイートポテトみたいなほわっとするやさしい甘さと、すっきり心地よいアルコール感。そしてほんのかすかに、青バナナと青葉のような爽やかな酸。もう香りだけで優勝。

口に含むと、やわらかいけどはっきりとした甘味がぽわん。カシューナッツを中心にほんのりサツマイモの、おだやかでなめらかな甘味です。それがふわんと広がって、アルコール由来の苦味とじんわり酸。最後は25度らしいアルコール感がぱああっと華やか。

含み香は、アルコール中心のほの甘が鼻にツーンと抜けていきます。それもお酒感が主張していて、僕は好き。
でも強いアルコール感が苦手な方は、水割りをお勧めします。香りが良いから、あえてロックや冷たい水ではなく、常温の水が良いですね。なんならお湯割りも素晴らしい。お湯割りの場合は、温度を上げすぎるとアルコールの刺激が強くなるので、ぬるめが良いです。飲める程度のお湯とお酒を１：１くらいが良い感じ。

そして当然、前割りもやってみました。水で１：１で割って、1日常温放置。これがもう、めちゃくちゃまろやかで、やさしいとろとろほの甘味。苦味もアルコールの刺激も消えて、飲みやすいけど満足感はそのまま。超おすすめです。
少し強めが好きな方は、お酒６：水4くらいで試してみて、そこから好みで調整してみてください。ほんと感動的。

このお酒、単体でもめちゃくちゃ美味しいし、アテにも幅広く合いそうです。淡白なアテには水割りで合わせられるので、日本酒よりも合わせる幅が広いかもしれませんね。

ビーフン風塩だれ焼きそうめん
今回作った中で特に合ったのは、「ビーフン風塩だれ焼きそうめん」。僕のオリジナルレシピは、今日現在で101あるんですが、その中でもトップクラスに人気のあるレシピ。ビーフンっぽく仕上げた焼きそうめんなんですが、簡単なのに激ウマ。焼きそうめんを失敗せずに作るには、いくつかコツがあるんですが、クックパッドに上げたレシピでは失敗しないための工夫を盛り込んでいます。その焼きそうめんの香ばしさに、お酒の香りが負けずにほわあああ。お酒も料理も、さらに美味しくなります。