【YUKIOTOKO sakeyell 】
予想外 グレフル酸と シロップ甘
お久しぶりの雪男さん。新潟県南魚沼市・青木酒造さんのお酒です。「鶴齢」を醸すお蔵さんですね。
今回のお酒は「サケエール」。エールは、「応援」のエールです。
実は、サケエールが発売されるのは3年ぶり。前回は、コロナ禍での応援がテーマでした。でも今回は、お米への応援。昨年2023年は、記録的な猛暑のため、酒造好適米「越淡麗」は粒が小さい等外米がたくさん採れました。それをお酒に使うことで応援しようというのが今回のお酒です。男前ですね。お米の応援なので、ラベルの雪男さんは稲穂を持っています。
そしてただ等外米を使うだけじゃない。それを純米大吟醸規格の精米歩合50%まで磨いています。でも、等外米を使うと純米大吟醸などの特定名称は名乗れない。だから、スペック的には純米大吟醸だけど、このお酒は普通酒です。ただ、そのおかげでサケエールさんは、純米大吟醸規格なのに四合瓶で1540円という超コスパ。ありがたい!
ちなみに、こちらのお酒を買ったきっかけは、日本酒普及系VTuber・如月ささらさんの配信でした。そこで、ささらさんもリスナーさんもめっちゃ美味しいって言ってたから、翌日早速買ってきたんです。
それでは飲んでいきましょう。
香りはちょっとアルつんと、米旨グレフルほんのりシロップ。派手ですねえ。
口当たり、するんといきなり甘酸ぽわん。それがぽわわと大きくなります。
甘っ!! うっま!!!
いや、甘いのは配信見てたから予想してたんです。でもやっぱり鶴齢や雪男のイメージじゃないですね。グレープフルーツの酸味とシロップ甘味が、華やかくっきり主張しています。旨味はおだやか。苦味はじんわり現れて、それが渋味に変化します。
初日で合ったアテは、まずはかぼちゃサラダ。酒屋さんの「お酒が甘めだから甘いものを合わせると良い」っていうコメントに従って買ってきました。かぼちゃの甘味とマヨネーズの脂&酸味で、お酒のバランスが良くなってうまうま。
そして、もっと合ったのは「銀鮭の西京漬け唐揚げ」。こちらはかぼちゃと逆で、お酒の特徴を残したまま魅力が増しています。うっま!!
でも、さらに合ったのが、2日目に買ってきたブルーチーズ。味覚の解像度に関してめっちゃ尊敬している兄ルーさんに教えてもらいました。これがとんでもない相性の良さ。今年いちばんのマリアージュです。ブルーチーズのクセと塩味でなぜかお酒の酸苦が消えて、上品な甘味だけがふわあああ。それなのに、ボリューム感はそのままなんです。凄い!!
ここからちょっと間が空いて、開栓から10日目。酸味と苦味が落ち着いて、バランス良くなりました! これはデザートにちびちび飲んで長く楽しむのがおすすめですね。
ジブリで例えると「紅の豚」のジーナさん。円熟の美しい甘さ! ジーナさんの「あなた、もうひとり女の子を不幸にする気なの!?」って最高のエールですよね。
好き度:★★★★☆
#ジーナ「マルコ! マルコ聞いてる? あなた、もうひとり女の子を不幸にする気なの!?」#金曜ロードショー#紅の豚 pic.twitter.com/EDouZcRJIU
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) 2022年1月14日
【DATA】
蔵元:青木酒造株式会社(新潟県南魚沼市)
造り:普通酒
原料米:越淡麗
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2024年7月
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