【浅茅生 純米吟醸 無圧無濾過生原酒 みずかがみ】
上品と 思った瞬間 鮮烈苦
はじめましてのお酒、浅茅生さん。滋賀県大津市・平井商店さんのお酒です。
平井商店さんがあるのは琵琶湖のすぐ近く。江戸初期の万治元年(1658年)創業の老舗です。明暦の大火があった明暦3年の翌年ですね。お蔵さんがある場所は、東海道五十三次の最後の宿場・大津宿の、東海道の一本北の通りです。ここで作られたお酒が京都に運ばれて飲まれていたそう。
余談ですが、東海道五十三次の「次」は宿場の意味なので、歌川広重の浮世絵・東海道五十三次は、起点の日本橋と終点の三条大橋を加えた55枚の連作です。ついでに、葛飾北斎の富嶽三十六景は、36枚の予定だったけど売れ行きが良かったから10枚追加されて46枚あります。
閑話休題。
今回のお酒は、みずかがみというお米を使った純米吟醸。このお米は、温暖化対応品種として滋賀県で開発された食用米です。去年も今年も夏の暑さが異常だったから、温暖化対応というのが身近に感じられますね。
それでは、飲んでいきましょう。
上立ち香、爽やかハーブのほの苦旨。
口当たり、ふわっとやわらか酸甘味。おっ、上品クラシック。と思ったのはここまでで、苦味がどっと現れて、旨苦アルでズバッと切れる。甘味酸味はあんまりないけど、苦味が鮮烈。
滋賀らしい力強いお酒ですね。
苦味が強いので、アテは苦味をうまく包んでくれるものが良いですね。揚げ物とか。今回の中では、じゃがバターがばっちり。バターの油で苦味が不思議にまろやかになりました。
ジブリで例えると「借りぐらしのアリエッティ」のホミリー。アリエッティのお母さんです。52歳。14歳のアリエッティのお母さんにしては年齢を感じますね。神経質なところがありますが、嫌な人じゃありません。
好き度:★★★☆
アリエッティのお母さんのホミリーは宮崎監督のラフもあったのですんなりとデザインはできた。
— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) 2020年7月30日
ポパイのオリーブのような…とのこと。
この後の賀川さんによるクリーンナップと大竹さんの声によってずいぶん助けられてる。
かわいい人なんです。 pic.twitter.com/PX4G8ti6Ie
【DATA】
蔵元:有限会社 平井商店(滋賀県大津市)
造り:純米吟醸 無濾過生原酒
原料米:滋賀県大津産 みずかがみ
精米歩合:55%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.5 ・・・ 普通
アミノ酸度:0.9 ・・・ 低め
製造年月:2024年5月
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