こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]京の香梅 > イバラードの世界(耳をすませば)

京の香梅きょうのこうばい 純米酒

穏やかに 優しい酸苦 旨じわり

京の香梅

京の香梅

1合瓶の「蔵べる」シリーズ13本目。京都伏見・山本本家さんの京の香梅です。
なんとなく雰囲気的に、冷やした方が美味しそう。キンキン冷やしていただきます。

香りは、蜜の甘さと乳酸とマスカットと爽やかアルコール。穏やかだけど華があります。美味しそう。
口当たりは水のようにさらさらで、かすかにフルーティーな酸味と苦味。そこから爽やかな酸苦がほんのり膨らみつつ、甘味旨味も控えめに現れます。と思ったらすぅっと消えていく。

薄口ですね。でも飲みこんだ後にも、優しく爽やかな旨味の気配が、口の中にじわほわーんと残ります。後味が気持ちいい。穏やかなアルコールの含み香が鼻に抜けるのも心地よいです。印象派の絵画みたい。

温度が上がってくると苦味が強くなってくるので、僕は雪冷えくらいが好きです。

公式サイトによると、スペックは、
アルコール度数:14~15% ・・・ ちょっと低めですが気持ちよく感じます。
精米歩合:70% ・・・ あんまり削ってないけどきれいですね。
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛。甘味は控えめなのでこれくらいでしょう。
酸度:1.8 ・・・ 高めですね。でも優しい酸味で、とげとげしさはありません。
アミノ酸度:1.7 ・・・ きれいなのに意外に高いですね。温度を上げると苦味が強くなるのはこれが原因かな。

ジブリ印象派と言えば「耳をすませば」の、イバラードの世界。雫の物語の中の幻想的な世界です。この背景を描かれたのは井上直久さん。僕はこの世界観が大好きで、画集も買いましたし、以前はPCの壁紙にもしていました。僕は美術には詳しくないので、井上直久さんが印象派の系譜にあるのかはわからないんですが、受ける印象は似ていますよね。淡くて優しくて、それでいて記憶に残ります。

満足度:★★★☆

耳をすませば©スタジオジブリ

京の香梅

 

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