【獺祭 早田 純米大吟醸 磨き二割三分】
3日目が 大正解の フルーティー
お久しぶりの獺祭さん。山口県岩国市の旭酒造さんが造る、現在の日本酒界を牽引すると言っても過言ではない人気銘柄です。日本酒ファンではない人にも名が通っている数少ない銘柄。
そんな獺祭さんの中で、今回いただくのは「磨き二割三分 早田」。結構お高い「二割三分」の倍以上の値段の高級酒です。もちろんこんなお酒、自腹で買えるわけはありません。例によって、日本酒情報サイト・SAKEdatabank さんの第11回キャンペーンでいただいたものです。本当にありがとうございます。ちなみにSAKEdatabankさんには以前、「獺祭 磨き その先へ」というもっと凄いお酒もいただいています。あれは凄かったなあ。
「早田」とは、元明治大学教授の故・早田保義氏のこと。このお酒には、旭酒造さんと早田氏・そして早田氏の教え子の小林氏によって開発された殺菌手法を用いているんだそうです。二酸化炭素をマイクロナノバブル化してお酒に加えることで、熱を極力加えずに短時間で火入れと同等の効果を得られるんだとか。この手法で特許も取られています(特許6089718,2013出願,2017登録)
面白そうなので、特許情報プラットフォームで実際の特許を見てみましょう。
ふむふむ、二酸化炭素で殺菌する技術というのは従来からあったんですね。第一段階として、お酒にマイクロナノバブル発生装置で発生させた二酸化炭素の微細気泡を通します。すると、大腸菌・乳酸菌・サルモネラ菌・レジオネラ菌・麹菌・酢酸菌などの細菌が殺菌。それとともに、発酵を進める酵母も失活します。
これで充分かと思ったら、第二段階では加熱も行うんだそう。60℃以上75℃以下の温度で35秒以下の加熱。標準的な火入れは65℃・3分とのことなので、だいぶ短いですね。この処理を行うことで、生酒よりも香りの官能評価結果が高くなるそう。
この評価、55℃でも75℃でもなく65℃の場合が、生酒(未処理)に比べてもめっちゃ高評価なのが面白いんです。味の方の評価(右グラフ)では、55℃でも75℃でも生酒より評価が低く、65℃の場合だけ高くなっています。成分分析を行うと、65℃の場合にお酒の中の有機酸の組成が著しく変化するんだそう。具体的には、リン酸が減少、乳酸が増加、コハク酸が増加、フマル酸が減少、酢酸が減少、ピログルタミン酸が増加など。
ふと思いついて特許情報見てみたんですが、予想以上にめちゃくちゃ面白かった!
さて、前置きがだいぶ長くなりました。それではお酒を味わっていきましょう。
香りは、おだやかな梨と青リンゴのフルーティー。そして、爽やかなアルコール感が気持ち良いです。
口当たりは、ピチピチフレッシュ微炭酸と、甘苦酸フルーティー。泡の感触がとても細かくて、梨のジューシーさとしっかり苦味が心地良いです。そこから甘苦がぽわっとふくらんで、その後、甘味は引くけど苦味は最後まで残ります。含み香と後味も、苦フルーティーがぽわぽわ。
フルーティーなんだけど苦味がしっかりしてるので、食中酒としても良さそうですね。ただ、ちょっと苦味が強いから、落ち着くのを期待して数日放置してみます。
そして3日目、やっぱり置いてみて大正解。苦味が落ち着いて、めちゃくちゃ美味しくなってる!
口当たりで梨フルーティーぽわっ! 炭酸感はやっぱり減ってて、口に含んだ一瞬後にやさしくしゅわり。そして甘味がくっきりじゅわん。さらに、初日にはあまり感じなかった旨味もほわわ。苦味はまだあるけど、それが良いアクセントになって味を締めてくれます。
余韻は甘フルーティーがほわほわ長いけど、ベタベタした感じはなくて爽やかです。
はあああ、幸せ~。
温度が上がると味が開くけど、雑味も出てくるので、僕は雪冷え(5℃)くらいが好き。雑味って言っても、そんじょそこらのお酒よりはずっとレベル高いんですけどね。
アテは、お昼ごはんに作った「サッポロ一番海老シューマイ塩そば」。バズレシピのリュウジさんによるサッポロ一番塩ラーメンのアレンジレシピです。たっぷりネギの香りがふわっと気持ちよく、海老焼売から滲み出た海老の風味がスープに深みを与えてます。めっちゃ美味しい。その海老塩味に、お酒の甘味がよく合ってます。
正直、お酒が単体で完成しちゃってる感もあるんですが、合わせるならこういう塩味と旨味が豊かな料理が良さそうです。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の水沼君。成績優秀爽やかイケメンモテモテ生徒会長です。しかも実行力も統率力もあって歌も上手くてなんのためらいもなく女の子の肩に手を回せる完璧超人。でももし空ちゃんを泣かすようなことがあったら許さん!
満足度:★★★★☆
今私の知ってる世界で水沼史郎をここまで推しに推しているのは私だとか言ってみる、、🫶
— クスノキ (@manaka80408567) 2022年10月30日
この机に寄りかかっていつもは真面目で秀才な水沼殿がポッケに手突っ込んでてちっと不良に見える、、そんなところも尊い#水沼史郎 #水沼史郎はみんなの水沼殿
#だから同担拒否では無い pic.twitter.com/c7LMBxDdOT
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