【花邑 純米大吟醸 山田錦】
上品な ほわ甘ほの苦 恍惚に
酸度9.6が強烈だった舞美人さんに続いては、またまた登場・花邑さん。秋田県湯沢市・両関酒造さんのお酒です。
さすがに舞美人さんで終わるのはアレだけど、そんじょそこらのお酒じゃ舞美人さんの酸を上書きできなそう。というわけで、大好きな花邑さんでフィニッシュです。
花邑さん、今年はリニューアルされたラベルで、酒未来・美郷錦・出羽燦々を飲んできて、どれもめちゃくちゃ美味しかったんです。他にも愛山・雄町・秋田酒こまち・陸羽田は飲んだことあるんだけど、山田錦ははじめまして。しかも、去年まで純米吟醸だったのが、今年から純米大吟醸にバージョンアップしたんだそうです。もう期待しかない!
さっそくいただきます。
上立ち香、ほんのり上品 メロンの甘さ。あああ、既に気持ちいい。
口に含むとやわらかい 甘味がいきなり恍惚ぽわん。しっかり甘くてエロいのに、やさしく上品おしとやか。なにこれやっば!!
後半は、ほんのり苦味も出てくるけれど、その苦味もまた上品で魅力的。含み香も、とろ甘ほの苦ほわっと広がり、幸せな甘い後味残しつつ、ふんわりきれいに消えていきます。少しもベタつくことのない、やさしい甘味がとっても豊か。これは素晴らしい!!
酸味はほとんど感じません、でも舞美人さんの酸があまりに強烈だったから、それで消されている可能性もありますね。でも酸があったとしてもこの魅力は変わりません。美味しかったーー!!!
しかもこの花邑さん、こんなに甘いのに、フルーツピーマンの爽やかさにも、もろみ味噌の甘塩味にも、うるめいわしのしっかり塩にも、レモンの酸にも全部合う。ほわああああ、至福!
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のクライマックス・金色の野のシーン。なんといういたわりと友愛じゃ!!
好き度:★★★★★
蘇生したナウシカが金色の野の上を歩くシーンの原画を担当したのは小田部羊一さん。本作の制作スケジュールが逼迫していたので応援に入りました。4月からスタートするNHK連続テレビ小説「なつぞら」の主人公は、小田部さんの奥さんである奥山玲子さんがモデルです。#風の谷のナウシカ pic.twitter.com/OMdoGQPrFk
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) 2019年1月4日
【DATA】
蔵元:両関酒造株式会社(秋田県湯沢市)
造り:純米大吟醸 瓶火入れ一回
原料米:山田錦
精米歩合:45%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:-7.8 ・・・ 甘口
酸度:1.5 ・・・ 普通
アミノ酸度:1.0 ・・・ 低い
製造年月:2023年10月
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