【茜さす ヌヴォー 純米吟醸 無濾過生】
桃ライチ 豊かな甘味と ミネラル感
はじめましてのお酒、長野県佐久市・土屋酒造店さんの茜さすです。
佐久エリアは酒処で、14のお蔵さんが集まる地域。僕が飲んだことがある中では、佐久乃花・澤の花/ボーミッシェル・御園竹・井筒長・寒竹が佐久のお酒。昔は年に数回は佐久に出張に行ってたんですが、最近はそれもなくなっちゃって寂しいです。
土屋酒造店さんは、他に「亀の海」という銘柄もあって、こちらは伝統的な造りのclassicと新しい技術にチャレンジしたlimitedがあるようです。一方今回の「茜さす」はその土地にこだわったテロワールのシリーズ。佐久市・浅科五郎兵衛新田で作られたお米を使っています。ここは、稲作でいう特A地区の中でも特に偉大な地域なんだそう。
今回のお酒・ヌヴォーは、たぶんワインでよく言うヌーヴォーと同じでしょうね。フランス語で書くとnouveau。新しいという意味なので、新酒のことだと思います。この時期ならではですね。
それでは、飲んでいきましょう。
香りはミネラル感のある控えめ桃ライチ。
口に含むと、シロップほの甘。そこから甘味がじゅわじゅわん。そして苦味がじんわりと。
やわらかくて豊かな甘味と、ミネラル感のある固い苦味が同時にあるのが面白い!
アテは、酒粕おでんの豚バラ。試作品ということだけど、こんなの美味しいに決まってる。しっかり出汁の旨塩と豚バラの脂によって、お酒の甘味が豊かになります。
ジブリで例えると「耳をすませば」の夕子。主人公・雫の親友で、野球部の杉村が好きだけど失恋しちゃう子です。甘味たっぷりだからエンディングの夕子ですね。良い意味でちょっと洗練されてなくて、青春の固さと苦さもある子でした。
好き度:★★★★
【耳をすませば~アニメてにをは・前夜祭その2】
— アニメてにをは@石曽根正勝 (@animeteniwoha) 2022年8月26日
【02】ここに三つ掲げた図例は共通の撮影技術を使っています。フィルムを二重に撮影することで得られる「二重露光」です。夕子の頬が赤くなるのも、レールが光っているのも、窓に景色が映っているのも皆「二重露光」を使っています。 pic.twitter.com/go4AMohIAZ
夕子の頬に茜さす。
【DATA】
蔵元:株式会社 土屋酒造店(長野県佐久市)
造り:純米吟醸 無濾過生酒
原料米:長野県産 金紋錦・ひとごこち(農薬無散布)
精米歩合:59%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
製造年月:2023年12月
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