こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

松浦一 > おキヨ(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

松浦一(まつうらいち 純米吟醸

力強い ふくよかやわらか 甘旨口

松浦一

松浦一
松浦一
松浦一

はじめましてのお酒、松浦一さん。佐賀県伊万里市・松浦一酒造さんのお酒です。
松浦一というのは、松浦地方で一番になりたいという願いが込められた名前だそう。松浦というのは九州の北西部・長崎と佐賀にまたがる地方です。地方で一番というのが謙虚ですね。
寡聞にして知らない銘柄だったんですが、正徳6年(1716年)創業の老舗。この年、江戸では暴れん坊・徳川吉宗公が第8代将軍に就任し、享保の改革が始まります。

また、松浦一酒造さんには、カッパのミイラが代々伝わっていて、お蔵さんに行けば見学できるそうです。公式サイトによるとその姿は『体調約70cm、頭がい骨が皿のようにくぼみ、背中は一見甲羅のように16個の背骨が突出し、足が前後で4本、特に前足は指が5本に対し、後足には指が3本、そして指と指の間には水かきがついています』(原文ママ)だそう。
これが本物かどうかは定かではありませんが、松浦一酒造さんは『いずれにせよ私どもは先祖から受け継がれた水のお守り神、すなわち酒のお守り神として今後も大切にして、良いお酒をつくるよう更に研鑽努力をしていこうと心を新たにしています』とおっしゃっています。僕も本物だと信じてはいませんが、この姿勢は素敵ですね。

それでは飲んでいきましょう。

香りおだやか米旨甘とやわらか乳酸アルコール。しっかり香るけど、おだやかでまろやか。

口に含むとやわらかい、米甘シロップ、青バナナ。一歩遅れてピリ炭酸。甘酸じゅわっとふくらみつつ、奥から雄町の米旨ぐぐぐ。
含み香ほとんどないけれど、後味たっぷり米甘旨。それが不思議ときれいに消える。
豊かで力強くて、ふくよかやわらか甘旨口。美味しかった!

ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」のおキヨ。もふもふかわいい甘々メス狸。メス狸って言い方、なんかえっちで良いですよね。カッパの目撃談というのは久しく聞きませんが、映画ではおキヨは人間社会で生き抜くことができました。そんな力強さも持っています。

好き度:★★★★

松浦一

松浦一

【DATA】
蔵元:松浦一酒造株式会社(佐賀県伊万里市)
造り:純米吟醸
原料米:雄町
精米歩合:50%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
製造年月:2023年3月

 

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