【飛良泉 サワーボーイ 生酒】
グレフルと レモンと蜂蜜 爽やかに
なんか見かけないタイプのラベルがあったから注文してみました。
どこかと思ったら、お久しぶりの飛良泉さん。秋田県にかほ市・飛良泉本舗さんのお酒です。全然飛良泉さんっぽくない!
飛良泉本舗さんは1487年創業。全国で2番目に古い酒蔵です。ちなみにいちばん古いのは、郷の誉を醸す茨城の須藤本家さんで、創業は1141年。3位は剣菱さんで1505年です。
1487年と言えば室町時代、応仁の乱が終結してから10年後です。政情は不安定で、近江では六角征伐が起こり甲賀衆が大活躍、後に甲賀忍者と呼ばれるようになります。でも遠く出羽国ではどうだったんでしょう? 調べてもわかりませんでした。なんにせよ、その頃から続く凄い酒蔵ということです。
そして、ただ古いというわけではなく、新しいこともいろいろされています。27代目蔵元の齋藤雅昭さんが「新しい味わい」「次世代へ届けたいお酒」を目指して立ち上げた新ブランド「
そして今回のお酒は「サワーボーイ」。こういう思い切ったラベルと言えば、このお酒もやっぱり「コンセプト ワーカーズ セレクション」(CWS)のお酒でした。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業。「感性に訴えるモノづくり」を大事にしたシリーズで、デザインも面白いものが多いです。サワーボーイは飛囀シリーズをベースに独自配合しているんだとか。
さて、それでは飲んでいきましょう。
上立ち香、ほんのり爽やか柑橘系。
口当たり、するっと軽い酸甘味。グレープフルーツ・レモン・蜂蜜の酸甘がぽわっと爽やかに登場して、ふわっと広がります。途中からレモンの苦味も出てきてほわりと消える。めっちゃ爽やか好青年。夏に良いですね。美味しい!
アテでめっちゃ合ったのは、マッシュポテトとベーコンに衣をつけて揚げたやつ。上にかかってるアンチョビバターがまた合います。それをお酒の酸で切るのが気持ちいい。揚げ物に合いますね。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の水沼君。成績優秀爽やかイケメンモテモテ生徒会長です。しかも実行力も統率力もあって歌も上手くてなんのためらいもなく女の子の肩に手を回せる完璧超人。ラベルのかわいい男の子よりはちょっとしっかりしてますね。
好き度:★★★★
普通に息してただけなのに、ふとジブリ『コクリコ坂から』の水沼殿に情緒をぐちゃぐちゃにされていた時のことを思い出して打ちひしがれてる 「残すか捨てるか悩む時は燃やせと、水沼殿のお達しだ」という台詞を信じすぎて人生めちゃくちゃになってるけど、まぁオッケーです(^o^) pic.twitter.com/0rLUQiAxh4
— m (@mrsw04) 2020年6月17日
【DATA】
蔵元:株式会社 飛良泉本舗(秋田県にかほ市)
造り:純米吟醸 生酒
原料米:秋田酒こまち
精米歩合:60%
アルコール度数:14% ・・・ 低め
日本酒度:-10 ・・・ 大甘口
酸度:2.7 ・・・ 高い!
製造年月:2024年6月
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