【土佐しらぎく 斗瓶取り大吟醸出品酒】
鑑評会 出品酒らしい 酸旨酒
日本酒会の8杯目。最後の1杯は、3年ぶりの土佐しらぎくさん。おひさしぶりです。
今回のお酒は、全国新酒鑑評会への出品酒。山田錦の40%磨きで斗瓶取りという本気スペックですね。その本気に負けぬよう、しっかり味わっていきましょう。
香りはふわんと酸旨アルコール。クラシック吟醸ですね。
口に含むと酸味と旨味。きれいな乳酸とお米の旨味がほわっと開いて、気持ち良い苦アルもじわり。甘味は奥におだやかに。
いかにも出品酒らしい、きれいな酸旨辛口クラシックでした。高級感のある磨かれたお酒。
ジブリで例えると「風立ちぬ」の里見さん。菜穂子さんのお父さんです。昭和クラシックなお金持ち。上品でやさしくて、少し苦みを抱えています。
好き度:★★★☆
ジブリ、風立ちぬより、里見の父。
— ぽっぽや (@FAURAFT) 2023年7月9日
病魔に侵された娘の恋を、死期が近いからこそなのかどうなのかは分からないが、避暑地に連れてくるほど可愛がっている娘を、一人の青年との結婚を認め、最期を青年と娘の二人に決定権を持たせた、娘の人生の尊厳を最大限守り抜いた父、里見。 pic.twitter.com/cabUILJil5
【DATA】
蔵元:有限会社 仙頭酒造場(高知県安芸郡芸西村)
造り:大吟醸
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:40%
アルコール度数:17~18% ・・・ 高い
製造年月:2024年6月
ちなみにこちらのお酒、飲んだ後で調べたら、全国新酒鑑評会では惜しくも金賞には届かなかったものの、入賞されていました。
今年の鑑評会は、総出品数828点のうち、入賞が約半数の392点。その中のさらに約半数195点が金賞でした。
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