【灘菊 MISA33 Premium 純米大吟醸 生酒】
蜜酸旨 落ち着いてるけど 華やかに
こないだ「柔道」を飲んだ灘菊さん。兵庫県姫路市・灘菊酒造さんのお酒です。
「柔道」は、銘柄名の由来となったフランス柔道の父・川石酒造之助(みきのすけ)さんの生涯がめちゃくちゃ面白かったし、お酒も美味しかったです。
ちなみに灘菊酒造さん、戦国時代に軍師として活躍した黒田官兵衛孝高の家臣・栗山善助の屋敷跡に建っているんだそうです。栗山善助というと、黒田家筆頭家老の重臣。大河ドラマ「軍師官兵衛」では濱田岳が演じて存在感を示していました。
今回は、限定酒・MISA33。こちらもよくわからない銘柄名ですが、MISAというのは、おそらく代表取締役社長で蔵元杜氏の川石
光佐さんは1978年、蔵元の三人姉妹の三女として生まれました。お姉さん2人は酒造りとは別の道に進みます。光佐さんは「家業を継いで欲しい」と言われたことはありませんでしたが、東京農業大学農学部醸造学科に進学。卒業して実家の灘菊酒造に戻ります。
それからは灘菊酒造で、南部杜氏の鎌田勝平さんの元で修行。しかし3年後の2004年、鎌田杜氏は引退を決意されます。そこで社長・鎌田さん・光佐さんで話し合いの上、光佐さんが杜氏に就任することになりました。3年で杜氏って凄いですね。胃が痛くなりそう。でも光佐は杜氏をしっかり務め、2020年には代表取締役に就任します。
光佐さんの写真を見たら、笑顔がとても素敵な方でした。柔道が美味しかったし、こちらも楽しみです。
それでは、飲んでいきましょう。
香りふわっと蜜酸旨。蜜の甘さときれいな酸、お米の旨さもやさしくて、ほわっと包み込んでくれるよう。
口に含むと甘酸ぽわん。蜜の甘味と乳酸酸味が、くっきり華やかなんだけど、落ち着きもあります。そこから甘味がほわあっと広がるけれど、味というより香りで甘く感じるみたい。ベタつきのない上品な甘味です。
後半の苦味渋味も気持ち良く、大人の女性の落ち着いた華やかさが美しいです。
めちゃくちゃ美味しい!!
合ったアテは、豆のカレー。あまり辛くはないけどスパイシーで、それがお酒の甘味を引き立てられます。そしてスパイシーさをお酒の優しさが包んでほわあああ。これは凄いペアリング。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のマキさん。白スーツが似合うデザイナーさんです。落ち着いているけど華やかな大人の女性。おしゃれ美人さん。
好き度:★★★★☆
魔女の宅急便でのわたしの推しはマキさん(リリーの飼い主)なんだけど、グッズ全く出ないし寂しい🥲💭
— mog (@gugumi48) 2024年2月5日
誰かマキさんのなりきりをやっておくれ
🥹 pic.twitter.com/UtfEfxY4XD
【DATA】
蔵元:灘菊酒造株式会社(兵庫県姫路市)
造り:純米大吟醸 生酒
原料米:兵庫県産 兵庫夢錦
精米歩合:45%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2024年4月
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