こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

灘菊 > マキさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

灘菊なだぎく MISA33 Premium 純米大吟醸 生酒】

蜜酸旨 落ち着いてるけど 華やかに

灘菊

灘菊
灘菊

こないだ「柔道」を飲んだ灘菊さん。兵庫県姫路市・灘菊酒造さんのお酒です。
「柔道」は、銘柄名の由来となったフランス柔道の父・川石酒造之助(みきのすけ)さんの生涯がめちゃくちゃ面白かったし、お酒も美味しかったです。

ちなみに灘菊酒造さん、戦国時代に軍師として活躍した黒田官兵衛孝高の家臣・栗山善助の屋敷跡に建っているんだそうです。栗山善助というと、黒田家筆頭家老の重臣大河ドラマ軍師官兵衛」では濱田岳が演じて存在感を示していました。

今回は、限定酒・MISA33。こちらもよくわからない銘柄名ですが、MISAというのは、おそらく代表取締役社長で蔵元杜氏の川石光佐みささんのことだと思います。33は、精米歩合かと思ったら、精米歩合は45%。お店のお姉さんとあれこれ考えた結果出たのは、光佐→MISA→33→33 という仮説。ほんまかな?

光佐さんは1978年、蔵元の三人姉妹の三女として生まれました。お姉さん2人は酒造りとは別の道に進みます。光佐さんは「家業を継いで欲しい」と言われたことはありませんでしたが、東京農業大学農学部醸造学科に進学。卒業して実家の灘菊酒造に戻ります。

それからは灘菊酒造で、南部杜氏の鎌田勝平さんの元で修行。しかし3年後の2004年、鎌田杜氏は引退を決意されます。そこで社長・鎌田さん・光佐さんで話し合いの上、光佐さんが杜氏に就任することになりました。3年で杜氏って凄いですね。胃が痛くなりそう。でも光佐は杜氏をしっかり務め、2020年には代表取締役に就任します。

光佐さんの写真を見たら、笑顔がとても素敵な方でした。柔道が美味しかったし、こちらも楽しみです。
それでは、飲んでいきましょう。

香りふわっと蜜酸旨。蜜の甘さときれいな酸、お米の旨さもやさしくて、ほわっと包み込んでくれるよう。

口に含むと甘酸ぽわん。蜜の甘味と乳酸酸味が、くっきり華やかなんだけど、落ち着きもあります。そこから甘味がほわあっと広がるけれど、味というより香りで甘く感じるみたい。ベタつきのない上品な甘味です。
後半の苦味渋味も気持ち良く、大人の女性の落ち着いた華やかさが美しいです。
めちゃくちゃ美味しい!!


合ったアテは、豆のカレー。あまり辛くはないけどスパイシーで、それがお酒の甘味を引き立てられます。そしてスパイシーさをお酒の優しさが包んでほわあああ。これは凄いペアリング。

ジブリで例えると「魔女の宅急便」のマキさん。白スーツが似合うデザイナーさんです。落ち着いているけど華やかな大人の女性。おしゃれ美人さん。

好き度:★★★★☆

灘菊

灘菊

【DATA】
蔵元:灘菊酒造株式会社(兵庫県姫路市)
造り:純米大吟醸 生酒
原料米:兵庫県兵庫夢錦
精米歩合:45%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2024年4月

 

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