こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]十四代 > 原作ナウシカ(風の谷のナウシカ)

十四代 酒未来 純米吟醸 生詰

十四代

口に含んだ第一印象は「お、十四代なのに思ったほど甘くない」
と、次の瞬間に複雑な旨味が一気に広がります。
十四代らしい和梨のような甘さもあるんですが、控えめ。でも、お米の旨味と苦味と、いろんな味を混ぜ合わせたような複雑で豊かな味わいが素晴らしいです。そしてその豊かさが香りとして残り、口から鼻に抜けます。
ああ、十四代って、なんて凄いんだろうと、飲む度に再発見しますね。

ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のナウシカ。原作版です。原作版は映画版よりもかなり壮大で奥深くなっています。キャラクターも多面的で内面がとても複雑。正直、僕も理解できていない部分がたくさんあります。でも、それだけ奥深くて読むたびに発見があります。

満足度:★★★★☆

kinro.ntv.co.jp

十四代

  

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[ジブリ酒]而今 > エボシ御前(もののけ姫)

而今 純米吟醸 千本錦 火入

而今

而今の飲み比べ、次は千本錦です。

基本的には八反錦にとても似ていますね。
バナナの上立香がとても素敵で、旨味中心。甘味酸味は控えめです。口の中での広がりが素晴らしく、長めの余韻が幸せ。

ただ、八反錦より旨味の広がるスピードが少し速いように思います。かすかにガス感もありますね。
まあ、ブラインドで比べたら見分ける自信は全くありません。

ちなみに、千本錦も八反錦と同じく、広島の酒造好適米です。

ジブリで例えると、さっきと同じ「もののけ姫」のエボシ様。綺麗でカッコいいですね。エボシ様は、前に篠峯に例えたこともあるんですが、そちらも美味しかったです。

満足度:★★★★

而今

 

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[ジブリ酒]而今 > エボシ御前(もののけ姫)

而今 純米吟醸 八反錦 火入

而今

而今の八反錦と千本錦の飲み比べができました。嬉しい!

而今

まずは八反錦の方からいただきます。

バナナの上立香がとても素敵。
口にとろっと柔らかく入ってきたと思ったら、旨味がじんわり広がります。甘味と酸味は控えめだけど存在感がしっかり。口のなかいっぱいに広がって余韻に残る香りが、お米の旨味たっぷりで幸せ。広がりがとても大きいですね。

広島のお米・八反錦だからなのか、どことなく広島のお酒を感じます。まあ、気のせいかもしれませんけどね。

ジブリで例えると「もののけ姫」のエボシ様。凛と美しく強いカリスマ。時には冷徹なまでに厳しいですが、弱者には優しい。国を造ろうというのですから考えていることも壮大ですね。

満足度:★★★★

而今

 

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[ジブリ酒]両関 > バロン(猫の恩返し)

【両関 純米大吟醸 裏雪月花 瓶火入れ一回

両関

大好きな「花邑」を醸す両関酒造のフラグシップ大吟醸ブランド「雪月花」。通常の雪月花は贈答用として常温棚に並べられることもあるため二回火入れ。そしてこちらの裏バージョンは管理のしっかりしたお店だけに卸す一回火入れなんだそうです。

花邑に通じる複雑な甘味は控えめで、奥にこっそりいる感じ。その代わり、旨味がガツンと美味しいです。そしてきれい。切れも良いですね。これはかっこいいお酒。

ジブリで例えると「猫の恩返し」のバロン。本名フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。キザでかっこつけしい。でも実際めちゃくちゃかっこいい。紳士ですしね。こんな猫がいたら、そりゃ惚れちゃいます。

満足度:★★★★☆

 

両関

 

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花邑はほかにもたくさん飲んでますが、↑この記事に全てリンクが貼ってます。

 

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[ジブリ酒]新政 佐藤卯兵衛 > クシャナ(風の谷のナウシカ)

【新政 佐藤卯兵衛 生酛純米】(あらまさ さとううへえ)

甘さひかえめ、旨味が濃い新政

新政

とあるお店で、店頭に出していないすごいお酒を味見させていただきました。嬉しい!
佐藤卯兵衛というのは新政酒造の創業者の名前、そして代々の当主が受け継ぐ名跡です。現在は、佐藤祐輔社長のお父さん(会長)が七代目佐藤卯兵衛を継がれています。そんな大事な名前を冠したお酒。期待が高まります。

飲んでみると、旨味が強い。苦味も強くはないけどくっきりしています。味わいが濃くて、口の中での広がりが素晴らしい。新政らしい綺麗な酸味はあるけど、甘味は控えめですね。これだけ旨味が濃いのに、飲みやすくてとても綺麗なのが不思議です。めちゃくちゃ美味しい!

ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」のクシャナ殿下。美しく苛烈な指揮官。映画ではただの侵略者ですが、原作版では姿を見せただけで部下が奮い立つほどの、まさにカリスマ。血筋としても正統。物語の中でナウシカと対をなす、もう一人の姫さまです。ちなみにナウシカ(NAUSICAA)の名前を並び替えるとクシャナ(CUSIANAA)になります。
満足度:★★★★☆

新政

 

余談ですが、調べてる中で中央大学同窓会誌(?)に載った七代目佐藤卯兵衛氏のインタビューを見つけました。佐藤祐輔社長はメディア露出も多いですが、ご両親は珍しい。佐藤祐輔社長についても話されていて面白かったです。下にリンクを貼っておきます。

 

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玉川 Ice Breaker > 桃瀬成海(ヲタクに恋は難しい)

【玉川 純米吟醸無濾過生原酒 Ice Breaker】 

玉川

2ヶ月半ぶりのアイスブレイカー。夏が終わる前にもう一度飲みたくなりました。(飲んだのは8月末です)

香りは、生らしい力強い青草を中心に、干し草や穀物やアルコール感。香りにも原酒らしいはっきりした輪郭があります。

口に含むと、とろっとメロンぽい柔らかな甘味。続いて旨味がズドン。やっぱり濃い。最近、こういう濃くて強いロックに合いそうな原酒をストレートで飲むのが好きなんです。美味しいなあ。余韻は苦味と旨味が残って、じわじわと消えます。酸味もあるけど、前回よりは印象薄め。

例えるのは前回と同じで、ジブリではないけど「ヲタクに恋は難しい」の主人公・成海。爽やか女子かと思ったらめっちゃ濃いオタク。濃さがじわじわ出てきて、最後はビリビリしびれるくらい。でも、かわいいんですよね。外見だけじゃなくて性格も。

満足度:★★★★

玉川

 

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[ジブリ酒]作 > 杏奈(思い出のマーニー)

【作 岡山朝日純米大吟醸】(ざく)

作

香りに、バナナと青草とコクを期待させる穀物感とアルコール。複雑で力強い香りに期待が高まります。

口に含むと、香りの印象とは違って、梨やスイカのような優しい甘味。後半に苦味を伴った旨味がじわっと広がります。きれいなお酒でしたが、アルコール感は最初からずっと強めに主張しています。

ジブリで例えると「思い出のマーニー」の主人公・杏奈。若さゆえのトゲと苦みを含んでいる感じ。それも含めてかわいいんですけどね。

満足度:★★★★

 

思い出のマーニー©スタジオジブリ

作

  

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