【利休梅 静香 純米吟醸】
酸旨な やわらか辛口 クラシック
はじめましてのお酒、大阪府
利休梅とは、元々は花の名前です。梅という名前がついてますがヤナギザクラ属。4~6月に、梅に似た白い花をつけるんだそう。ちょうど今頃咲いてるのかな? 中国原産で、日本に入ってきたのは明治末期なんですが、清楚な白い花が茶人に好まれたことから、千利休にちなんで利休梅と名付けられたんだとか。「千利休の命日に咲く」という逸話もあるらしいんですが、千利休って、秀吉に切腹させられたんですよね。歴史的にも関係ないみたいだし、その縁起悪い逸話ってどうなの?
まあ、気を取り直して、お酒を味わっていきましょう。
香りは、お米の旨味がふわんと気持ち良く立ちます。クラシック辛口っぽいですね。
口当たりは、やっぱりクラシックな酸味がふわり。からの、旨味がじわじわり。そして、旨アルコールの含み香が豊かにほわん。後味に、おだやかきれいな旨苦味が出てきたと思ったら、すうっと消えていきます。
甘味のあまりない、酸旨クラシック辛口ですね。でも、とてもやわらかくてやさしいお酒です。酸味も旨味もしっかりあるのに、不思議。落ち着くなあ。
アテは、お酒をひとくち味わってから決めた肉じゃが。こういう家庭的な和食に合わせたいんです。じんわり幸せ〜。
ジブリで例えると「風立ちぬ」のお絹さん。序盤の関東大震災のシーンで、主人公・二郎に負ぶわれてた女中さんです。結局、二郎と甘い関係にはならなかったけど。和服の似合う、物腰やわらか美人さん。所作が美しいですね。
好き度:★★★★
【DATA】
蔵元:大門酒造株式会社(大阪府交野市)
造り:純米吟醸
原料米:兵庫県産 山田錦
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+3 ・・・ちょい辛
製造年月:2023年3月
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