【釜屋新八 燕ラベル 純米無濾過生原酒】
豪快な アル甘どかんと 大爆発
はじめましてのお酒、埼玉県加須市・(株)釜屋さんの釜屋新八です。
すいません、存じ上げませんでした。でもこちら、創業寛延元年(1748年)の老舗。メイン銘柄は「力士」で、釜屋新八というのは創業者のお名前だそうです。
創業者の名を冠するお酒、結構ありますね。新政の「佐藤卯兵衛」、大関の「大坂屋長兵衛」、白瀧酒造の「湊屋藤助」など。フルネームじゃないものでも、「宗玄」「山縣」「南方」、花の香酒造の「神田」も創業者の姓ですし、「奈良萬」「黒松仙醸」も創業者由来。どこも、創業者というのはやっぱり特別ですよね。そんな創業者の名を冠したお酒にはやっぱり期待してしまいます。
それでは飲んでいきましょう。
香りは、甘アルどんっ! 強っ!
当然味わいも、口に含んだ瞬間から甘アルどどんっ!!
そのアル甘が、さらにどかんと大爆発。これは強い! というよりもはや豪快!
最後には、高アルコールの切れ味がズバッ!
そして、爆発後の熱気みたいな余韻がじわっと残ります。
さすが19度、アルコール感がかなり強いですね。でも、甘味もしっかりあって負けていません。
これは、飲むタイミングが難しいですね。こんな強いお酒の後に他のは飲めないから、いちばん最後にしたい。でも、たくさん飲んだ後にこの強いお酒は正直キツい。僕には、3杯で終わる日の3杯目くらいがちょうど良いですね。
こんな豪快なの、ジブリで例えるのは無理です。
他で例えると、戦国武将・本多忠勝。特にNHK大河ドラマ「真田丸」の本多忠勝ですね。新八じゃなくて平八郎だけど。徳川四天王の一角にして、生涯五十七度の合戦で数々の武功を立てながら、かすり傷ひとつ負わなかった猛将。その愛鎗・蜻蛉切りは、止まったトンボがそのまま真っ二つになるくらいの切れ味を持ちながら、通常よりもかなり長く重い、剛腕にふさわしい鎗です。
「真田丸」の本多忠勝は、そんな豪快さを持ちつつ、どこか愛嬌があって面白いんですよね。三谷脚本のマジックと、演じた藤岡弘、さんの人柄が出ています。最初は、新八だし、新選組の永倉新八かなと思ったんです。強いし。でも、藤岡弘、さんの存在感がそれを上回りました。
好き度:★★★☆
撮影用の甲冑って結構重たいんだよね
— ロランベリー (@nattou893) 2020年3月7日
真田丸で本田忠勝を演じた藤岡弘、さんは撮影用だと気持ちが入らないと言って、さらに重たい本物の甲冑を装備して撮影してたらしいね#真田丸#土曜スタジオパーク pic.twitter.com/1sPjuYNA0B
【DATA】
蔵元:株式会社 釜屋(埼玉県加須市)
造り:純米 無濾過生原酒
原料米:埼玉県産米
精米歩合:65%
アルコール度数:19% ・・・ 高い
製造年月:2022年12月
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