白龍＞カプローニ(風立ちぬ)［ジブリ酒］

【白龍(はくりゅう) 純米大吟醸吉峯(きっぽう)】

6月にも飲んだばかりの白龍さん。福井県吉田郡永平寺町・吉田酒造のお酒です。
白龍さんには2種類あって、もうひとつは、新潟県・白龍酒造の白龍さん。こちらは、福井県吉田郡永平寺町・黒龍酒造の近所の白龍さんです。ややこしい。

今回のお酒は、純米大吟醸の吉峯。名前はお蔵さんの近所にある由緒あるお寺・吉峯寺から採られたんだそうです。吉峯寺は、日本における曹洞宗の開祖・道元禅師が、比叡山から迫害を受けて越前に移ったときに修行したお寺。なかなかの由緒ですね。道元禅師はその後、近くに曹洞宗の大本山・永平寺を開くことになります。

そんなお寺の名をいただくだけあって、このお酒は精米歩合45%の純米大吟醸。パリで行われる日本酒コンクール・KURA MASTERの純米大吟醸酒＆純米吟醸部門でプラチナ賞を受賞しています。今回はお店のマスターに「これは凄いよ」って勧められました。そりゃ飲むしかない。

それではいただきます。

香りはふんわり酸フルーティー。リンゴと桃とほんのりバナナ。

口に含むとくっきりと、リンゴの酸と蜜甘味。うっま！！
これはいきなりインパクト。でもこの子はこんなもんじゃありません。ここから酸がさらに広がったと思ったら、しっかり旨味がぐぐっと寄って、フルーティーアルコールの含み香がふわあああ。後味甘味がじわわわん。それを果物の渋味がぎゅっと締めます。

味わい全体がかなりしっかり。単体でも美味しいんだけど、渋味もあるからアテも欲しいところですね。

というわけで選んだアテは、イベリコ豚ソーセージ。濃厚な肉の旨味としっかりスパイスと脂が、皮を噛み破った瞬間にじゅわっとほとばしります。このソーセージ、めちゃくちゃ美味しいんだけど、そんじょそこらの日本酒では軽く負けてしまいます。でもこの白龍さんは濃厚ソーセージに全く引かずに正面からぶつかって、いつの間にかスパイス旨塩脂を味方につけて、甘旨じゅわああ。これは大正解。