こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

菊正宗 > サン(もののけ姫)[ジブリ酒]

菊正宗(きくまさむね) しぼりたて ギンリッチ】

高アルで ロックが似合う フルーティー

菊正宗

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菊正宗さんの樽酒に続いて、しばらくぶりのギンリッチです。
ギンリッチは、今年2月にも飲みました。その時は白いパックだったんですが、9月にリニューアル。公式によると「ほとばしるような果実感がさらにアップ」したんだそうです。さらに嬉しいことに、これまでは1800mlパックしかなかったのに、ちょっと遅れて10/2に900mlパックも新発売。1800mlってなかなか手を出しにくいサイズなんですよね。180mlネオパックも欲しいところなんですが、900mlならまだ買えます。900mlのパック酒を買うのは初めてなんですが、ギンリッチなら買いたい。

それでは飲んでいきましょう。

香りはふんわり梨苦アルコール。梨の香りはわかるとして、意外にくっきりアルコール。ああ、そう言えばこの子、アルコール17度でしたね。わずかに穀物が焦げたような苦さも感じます。

口に含むとほんわりと、梨と黒糖、やさしい甘味。と思ったら苦じゅわん。その後で、じわんと旨味も出てきます。そしてしっかりアルコール。

あれ? 思ったより甘くない。
後味はちょっとケミカルな渋味が残ります。
悪くはないんだけど、アルコール感が主張しすぎて、正直、僕はちょっと苦手です。

ところが、これをロックにしてみたら大化け。すっきりで爽やかで、めちゃくちゃ美味しい!! 薄くなってるはずなのに、なぜか甘味が増えたような気がします。うっま!!
これはロックを推します。僕は残りは全てロックでいただきました。

菊正宗
ちなみに、味わいを比べるために普通のギンパックとも飲み比べしてみました。やっぱりこの子はギンパックの正統な進化形ですね。ギンパックを濃くした感じ。ただ、ロックにするとギンパックの香りと華やかさそのままで、よりすっきりします。

アテは幅広く合わせられそうですが、どちらかと言うと洋食の方が合うものが多い印象です。とは言え、和食でも中華でも美味しそう。


今回合わせたのは「ガリバタチキンのトマトパスタ」。うちのパスタの中でトップクラスにたくさん作ってる定番パスタです。レシピリュウジさんのバズレシピだから、簡単なのにめちゃくちゃ美味しいんです!

ジブリで例えると「もののけ姫」のサン。かわいいけど、苦味もあるし、ちょっとキツい性格しています。でもデレると爽やかかわいくなる。

好き度: ストレート★★★☆ → ロック★★★★☆

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余談ですがこのパックデザイン、実は4色しか使っていません。紙パックの印刷にはよくあるんですが、CMYKの4色じゃなくて特色4色ですね。緑・金・オレンジ・黒しか使ってないんです。あとは紙の白。こういう、ベタ4色だけで安っぽくならないデザインってデザイナーさんの腕前ですよね。

【DATA】
蔵元:菊正宗酒造株式会社(兵庫県神戸市東灘区)
造り:普通酒 生貯蔵酒
アルコール度数:17~18% ・・・ 低め
日本酒度:+1.0 ・・・ 普通
酵母:キクマサHA14酵母(特許第6119881号)
製造年月:2023年9月

この酵母については、前回飲んだ時に特許情報を調べました。
「発明の名称」は、「カプロン酸エチルの産生能が高い酵母、及び当該酵母を利用した発酵物の製造方法」。カプロン酸エチルは、青リンゴやメロンに例えられる、吟醸香を発する代表的な物質ですね。

この酵母は、協会901号酵母を自然変異させたものを親株として、
→エチルメタンスルホン酸を用いた化学処理で突然変異
→セルレニンを含有する培地で培養し、生育した株を単離
→セルレニン耐性株の中から、カプロン酸エチルの産生能が高い株を選定
という手順で得られたようです。

まあ手順はこの通りなんでしょうけど、その陰には膨大な試行錯誤があるはずです。こういうことができるのが大手メーカーの凄いところですね。

特許は→こちらのリンクから見ることができます。リンク先で「特許6119881」を押してください。

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