［ジブリ酒］信州亀齢＞クラリス(カリオストロの城)

【信州亀齢（しんしゅうきれい）金紋錦無濾過生原酒】

爽やかでかわいく華やかエレガント

信州亀齢

実ははじめましてのお酒、長野県上田市・岡崎酒造の信州亀齢さんです。「実は」というのは、このお酒、日本酒ランキングでは常に上位に君臨する超人気銘柄だから。飲みたかったのに、なぜか全然出会えなかったんですよね。ちなみにこれを書いている時点で、SAKETIMEのランキングでは、十四代様・新政陽乃鳥に次いで3位でした。凄い！

ただ、このお酒は通常品ではありません。長野の酒販店さんが実施している「信州地酒頒布会ゴールドコース」の中の1本。この頒布会、厳選したお蔵さんに、一般には販売されないお酒を特別に造ってもらっているんだそうです。何が届くかは毎月のお楽しみとのこと。面白いですね。

そして、お米はちょっと珍しい金紋錦。こちらは長野で生まれた酒米。でも、栽培が難しくて、一時期はほとんど作られなくなっていたんだそうです。そんな絶滅寸前の状況を救ったのが、石川県の大手酒蔵・福光屋さん。契約栽培・全量買取で救いの手を差し伸べてくれたおかげで復活し、現在では他の酒蔵さんも使えるようになったのだとか。福光屋さんカッコいい！
僕が飲んだ中では、川中島幻舞のANGEL4がこの金紋錦を使っていました。

さて、いよいよ飲める信州亀齢さん、美味しいという評判はいっぱい聞いているので、めっちゃ楽しみです。しっかり味わっていきましょう。

香りは、おだやかに梨の心地よさ。
口に含むと、ごくわずかな炭酸感と、おだやか爽やか甘酸フルーティー。と思ったら、その甘酸がやさしくふわっとふくらみます。そして含み香が梨ぽわんっ。
うっま！！！人気なの納得です。めちゃくちゃ美味しい！

裏ラベルに書いてある、「華やか・エレガントを表現したく丹精込めて醸しました」というのがめっちゃ伝わってきます。確かに華やかでエレガント。

少しあたたまってくると、上立ち香が立ってきて、口当たりとろり。お、エロくなってきた。上品でかわいくて、ちょっとエロい。そんな、普段は一緒にはいない特徴がこのお酒に詰め込まれています。二兎を得ちゃってる。

ジブリで例えると「カリオストロの城」のクラリスの4年後。大公家のエレガント＆上品。なのにかわいくて、笑顔が華やか。そして4年の月日が色気を付け加えてる感じ。最強ですね。

ちなみに、4年というのは元ネタがあります。カリオストロの城には文庫版のフィルムブックがあって、そのサブタイトルが「あれから4年クラリス回想」なんです。実は僕が初めて触れたジブリはこのフィルムブック。どういう経緯かわからないけど、父がこの本を買ってきたんです。ちなみにナウシカも父が買ってきた漫画版から入って、映画を観たのはだいぶ後でした。おかげでジブリをこんなに楽しめてるんですから、父に感謝ですね。

満足度：★★★★☆

カリオストロの城の続きが気になる方にオススメなのが「あれから4年」っていう宮崎さんの回想記。
イラストだけでも涙だし、｢いい別れ方ができたら別れは素晴らしいものに｣｢きっとクラリスはそのときベタベタせず対等に接する」などのその後の関係も窺い知れてすごくいい。#カリオストロの城 pic.twitter.com/MR6Qb7gKW6
— ご近所さんは大銀杏 (@kanaginananobu4) 2021年10月2日