こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]伯楽星 > 「思い出のマーニー」の美術

【伯楽星 純米吟醸(はくらくせい)

背景の美。究極の食中酒を名乗るだけのことはある、上品なお酒

伯楽星

かなりお久しぶりの伯楽星。あえて余白を残すことで「究極の食中酒」を目指したというお酒です。

香りは穏やかにバナナの吟醸香。ほのかに鼻をくすぐる程度で、とても上品です。
口に含むと、淡い甘味が薄く広がります。ふわあー、美味しいなあ。かなり薄口なのに、めちゃくちゃ力強い「林」の後でも物足りなさは全くありません。とてもきれいで印象的で美味しい。凄いなあ。

先ほどに引き続いて、しっかり味のあるウニクラゲと合わせると、旨味がちょっと出てきて、優しく包んでくれました。濃い味にも負けてない。というより、勝ち負けなんて関係なく包み込んで、料理と共に美味しくなる感じですね。

とても飲みやすく、するすると入っていって、あっという間に消えてしまいました。
日本酒度は+5とのことですが、そんな辛口にも感じません。優しい味わい。美味しかったー。

ジブリで例えると「思い出のマーニー」の美術。美術というのは、アニメーションでは主に背景のことです。というと軽く聞こえますが、実はキャラクター以外の全ての画は美術。世界観を決める決定的に重要な役割です。マーニーの美術監督は、種田陽平さん。実写では三谷幸喜監督作品など様々な映画で活躍されていた方ですが、アニメの美術は初めてだったそうです。でもマーニーの美術、前に「白露垂珠」や「而今 愛山」の時にも取り上げたんですが、ほんと美しい。キャラクターのように前面には出てこないけど、世界をより美しく見せてくれる。伯楽星もそんなお酒でした。

満足度:★★★★☆

思い出のマーニー©スタジオジブリ

伯楽星

 

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