山の壽＞杏奈(思い出のマーニー)［ジブリ酒］

【山の壽(やまのことぶき) ヤマノコトブキフリークス２】

カドが取れ鮮やか爽やか酸甘ぽわん

山の壽

5/31～6/4に広島・福岡・山口に行ってきた「酒(しゅ)学旅行」。ゴールデンチュンチュンさんに続き、お土産でいただいたお酒の紹介です。

こちらは、福岡でお会いした兄ルーさんにいただいたお酒。とある酒屋さんで売っているものから選んで良いとおっしゃったので、ワガママ言って選んだのがこちら・山の壽のフリークス２です。山の壽は兄ルーさんの推し銘柄とのことで、一緒に純吟雄町もいただいてしまいました。本当にありがとうございます。

山の壽

このフリークス２、前から飲んでみたかったお酒なんです。
フリークスというのは、「変わり種」という意味。通常の山の壽とは違う新しい試みやアイディアで造るシリーズです。前にフリークス1プラスをいただいたんですが、そちらは独自の泡沫発酵製法でシュワシュワでした。

そしてこのフリークス2は、日本酒の新しい香り成分・4MMPが出るお酒だとのこと。4MMPは、ソーヴィニョンブランの白ワインや、ビールのホップに含まれる特徴的な香り成分。この成分、従来は日本酒ではオフフレーバー(好ましくない異臭)と言われてたんです。だってこれ、ワイン業界でも「猫の尿のような香り」とか例えられてるんですよ。それを出すのもチャレンジだけど、それがちゃんと毎年売られてるってことは、美味しいって思う人がある程度以上たくさんいるってことですよね。めっちゃ気になる！！

ちなみに4MMP、なんて読むのかわからなかったから、Twitterで聞いてみました。どっちでも伝わるし正解なんてないんでしょうけどね。

4MMP

よんえむえむぴーが優勢ですね。なるほど。

というわけで、どんな香りかわかりませんが、恐るおそるいただきます。

香りは、不思議なコクとほのかに酸。確かに白ワインっぽい。うん、良いですね。面白い。ただ、そこまで香りは強くありません。で、もうちょっとはっきり感じたいなと思って瓶を直接嗅いでみたら、なんだこれ！！革製品を水に漬けて放置した後に半乾きにしたみたいなにおい。正直、ちょっと臭いですね。ああ、これはオフフレーバーと言われても仕方ない。でも、グラスだとそれが良い具合に薄まって、嫌じゃありません。不思議！面白っ！！

口に含むと酸味ぽん。なるほど味も、白ワイン。でも日本酒感もちゃんとあって、後半旨味がじわっと出ます。甘味は控えめ酸辛系。酸が強めだから、正直、ちょっと苦手な部分もあります。でもまあ美味しい。
温度帯は、雪冷え(5℃)よりは花冷え(10℃)くらいの方が好きですね。味わいがくっきりして、飲みごたえも出ます。

2日目。お！？ほんのり甘味も出てきました。1日目よりも好き。

4日目。おおお！！さらに落ち着いて、酸甘ぽわんと気持ち良い。相変わらず酸味はあるんだけど、くっきり鮮烈なままでカドが取れてかわいい。めっちゃ美味しいやん！！

山の壽
ここで合わせたアテは、兄ルーさんにお勧めを教えてもらった明太子パスタ。鳥羽シェフのレシピです。なんか話題になってる人だけど、ゴシップには興味ないので気にしません。そしてこれが、もう異次元の合い方。こんなに合うの、年に1回あるかないかという衝撃マリアージュ。