【小左衛門 早春しぼり 純米吟醸 うすにごり 生酒】
爽やかな 甘酸にごり 華やかに
かなり久しぶりの小左衛門さん。岐阜県瑞浪市・中島醸造さんのお酒です。飲むのは3年半ぶり。さすがにどんなお酒だったか忘れていましたが、前のレビュー見たらかなり美味しかったっぽいですね。それよりも、当時の記事の短さにびっくりしました。
まあ、そんなことは気にせず続けましょう。
中島醸造さんは1702年(元祿15年)創業。創業者の名前が、初代・中島小左衛門用信さん。1953年に株式会社化したときには第12代・中島小左衛門さんが当主だったようですが、現在の社長は中野孝彦さんです。お蔵さんのある瑞浪市は岐阜県南東部にあり、名古屋から40kmくらいの山間の町。美濃焼が有名だそうです。
小左衛門という銘柄を立ち上げられたのは、2000年のこと。
日本酒には創業者の名を冠するお酒がたくさんあります。新政の「佐藤卯兵衛」、大関の「大坂屋長兵衛」、白瀧酒造の「湊屋藤助」、「釜屋新八」などがそう。フルネームじゃないものでも、「宗玄」「山縣」「南方」、花の香酒造の「神田」などがありますし、「奈良萬」「黒松仙醸」も創業者由来。創業者の名前を出すのなら襟を正し腹を括り気合を込めて造らなきゃですよね。期待が高まります。
それでは飲んでいきましょう。
今回いただくのは、うすにごりの春酒です。
色は、透明感のある霞み色。
香りおだやか、にごりの酸甘。きれいな乳酸、米甘味。
口に含むと米シロップ。桃の甘味を中心に、乳酸酸味とにごり苦、米旨ほわんと広がります。その味わいが最後にぽわっと華やかに開いて、にごり甘旨の含み香ほわん。
うっま!!!
良いうすにごりですねえ。爽やかで華やか。
アテは、牡蠣の酒粕グラタン。もう字面だけで美味しそう。牡蠣の旨味がしっかりしていて、後半に酒粕の風味がふわああ。めちゃくちゃ美味しいし、小左衛門さんにもめっちゃ合います。
小左衛門さん、2回続けて当たりだったから、もっと深堀りしたいですね。また会えたら飲みたいと思います。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のウルスラ。森の中に夏の間住んでる絵描きさんです。さっぱり爽やかお姉さん。このお酒の爽やかさはキキかとも思ったんですが、もうちょっと大人になったイメージでした。だから、同じ声優のウルスラ姉さん。
好き度:★★★★☆
魔女の宅急便、観てますか〜🪄🎀#ウルスラ #ジブリ pic.twitter.com/TJcIYkNlgq
— SOL (@Sol__wco) 2024年3月22日
【DATA】
蔵元:中島醸造株式会社(岐阜県瑞浪市)
造り:純米吟醸 うすにごり 生酒
原料米:岡山県藤田産 備前雄町
精米歩合:55%
アルコール度数:15.5% ・・・ 普通
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.7 ・・・ 高め
製造年月:2024年1月
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