【久保田 萬壽】
米旨の ふくよかさの中 アルコール
お久しぶりの久保田さん。新潟県長岡市・朝日酒造さんのお酒ですって紹介するまでもないくらいの超メジャー銘柄ですね。往年の淡麗辛口ブームを牽引した、新潟県を代表するブランドです。
その中でも、萬壽は高級ラインナップの純米大吟醸。グレードで言うと、特別本醸造の百壽をスタンダードとして、吟醸と純米吟醸の千壽、同じく純米吟醸の紅壽、山内仕込み純米大吟醸の碧壽、大吟醸生酒の翠壽と続き、純米大吟醸の萬壽が最高峰です。また、これ以外に、にごり等のような壽の付かない久保田シリーズもあります。
ちなみに、朝日酒造さんの公式サイトでは百寿・千寿・紅寿・碧寿・翠寿・萬寿の表記になっているんですが、ここではラベル通り壽にしておきます。旧字体問題ややこしい。
萬壽はお値段もそれなりにするので、飲食店ではなかなか見ることができません。僕も3年半前に一度出会ったきり。でも今回は特別です。実はこのお酒が飲めるのを知ってて伺いました。
今回伺ったのは、東大阪市小阪にある「串もうで」さん。いつものお店のマスターの後輩さんが7月に立ち上げられたばかりの、焼鳥&串揚げのお店です。いつものお店の方々がヘルプでバイトに入られてることもあり、紹介していただきました。
ちなみにこちらのお店、日本酒は徳利の1サイズで、どの銘柄も同じ価格。こちらの萬壽さんは、開店祝いなんですが、これも同じ価格。お得! そりゃもう飲んでおきたいですね。
それでは、いただきます。
香りはほわんと米旨アルコール。ふくよかさの中にアルコールが効いています。
口に含むとほの米甘。甘味はずっと一定で、旨味が出てきてじんわり広がる。酸味と苦味はおだやかほわり。そしてアルコールが最後にぽわっと飛びます。後味は、苦渋アル辛じんわりと。
美味しいです。ただ、ちょっとアルコールが尖ってるのが気になりますね。もう少し放置しておけば、もっと美味しくなりそうな予感がします。
アテは、牛肉おろしポン酢と、モッツアレラ豚巻き串。両方うっっま!! 牛はめっちゃ柔らかく、おろしポン酢の程よい酸とよく合って、お酒の甘味と芳醇さをふわっと引き出します。豚の方は、ちょうど良いチーズの塩味がお酒の米旨を引き出しほわあ。串だけでめちゃくちゃ美味しいし、お酒にも合います。
ジブリで例えると「風の谷のナウシカ」の、ペジテの船の中の戦闘シーン。ユパ様の剣技と宮崎駿監督の技量が冴えわたります。
好き度:★★★★
宮崎駿監督は「#風の谷のナウシカ」からリアルな作風に舵を切りましたが、ユパ様のチャンバラシーンは「カリオストロの城」までによく見られた漫画映画的な表現になっています。黒い背景に剣の閃光だけというのは石川五ェ門風です(笑)。 pic.twitter.com/eDdq0nF2fb
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) 2023年7月7日
【DATA】
蔵元:朝日酒造株式会社(新潟県長岡市)
造り:純米大吟醸
原料米:麹米/五百万石・掛米/新潟県産米
精米歩合:麹米50%・掛米33%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+2.0 ・・・ ちょい辛
酸度:1.2 ・・・ 低い
製造年月:2024年5月
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