今年のまとめ企画第2弾。ベスト写真10選に続いて、ベスト記事10選です。自分で言うのもなんですが、今年書いた記事の中で特に面白かったものを集めました。このブログは、単なるお酒の紹介だけではなく、お蔵さんのストーリーや雑学など、読んでいて面白い記事を書くように努めています。その中でも、ここに挙げる10の記事は、特に秀逸。未読のものがあれば、ぜひお読みいただければ幸いです。タイトルをクリック/タップすると、その記事に飛びます。
まずは第10位。いきなり日本酒に全く関係のない記事です。ときどきこんなこともあります。アニメのエンディングでは登場人物が歩いたり走ったりするものがよくありますが、ほとんどのものって、左に向かっているんです。グラフなんかで未来に向かうのは、普通は右向きですよね。なんで左向きなのか? この疑問の答えがようやくわかったから、その興奮のままに記事にしました。意外にたくさん読んでいただいている記事です。
次いで第9位。こちらは正統派の特集です。スーパーやコンビニでもよく見かける鬼ころし3種の飲み比べ。鬼ころしに関するアンケートや、鬼ころしの歴史、どんな人におすすめかなども書いています。これ以降に飲んだ、佐渡の鬼ころしや、元祖鬼ころしについては載せていませんが、来年の節分までには追記しておこうかと思います。
第8位は雑学回。商品名の元ネタの十二単のかさねの色目や、昔は色を表す言葉は4つしかなかった話。なんで日本では緑のことを青と言うのかという話をしています。
第7位は、10月に参加した、日本酒普及系VTuber・如月ささらさんのイベント「宴友会」でいちばんの話題をかっさらったお酒。お酒? こちらの会には貴重なお酒や高価なお酒など、凄いのがたくさん集まっていたんですが、話題度でいえば圧倒的にこれ。どんな話題かは、記事を見てください。
第6位は、同じ宴友会のお酒から、高価なお酒部門。僕の飲んだお酒の最高額を余裕で塗りかえました。提供していただいた神崎さん、本当にありがとうございました。飲むのにも緊張しましたが、超貴重な機会なので、22杯目でしたが全力レビューしました。
第5位、三十六人衆さん。こちらは、銘柄名の由来になった、1189年に1人の姫を守りながら奥深い山を越えて落ちのびた36人の武士の物語が面白かったんです。明治まで続くその子孫の話も興味深い。調べていてめっちゃ楽しかった記事でした。
ただ、残念ながらこのお酒を造っていた菊勇(株)さんは、今年9月2日に自己破産を申請し、事業停止されてしまいました。とても残念です。
第4位は、天領盃酒造さんの雅楽代。天領盃酒造さんは、社長の加登さんの経歴や、天領盃酒造を買収した経緯がめちゃくちゃ面白く、2023年にも記事にして年間ベスト記事6位に入れています。今回はそれにさらに、鎌倉時代、後鳥羽上皇の息子の順徳上皇にまで遡る「雅楽代」という銘の由来についても追記しました。順徳上皇は、百人一首の百番目の和歌を詠んだ人。その和歌の意味と、その人が佐渡にいたことは、歴史上とても大きな意味を持っているんです。雅楽代さん、そんな歴史を背負ってるんですね。
いよいよTOP3、第3位はその名も「柔道」というお酒。意味がわかりませんよね。これは、灘菊酒造の創業者・川石
第2位は、玄米酒についての特集記事です。この「玄米酒は日本酒を名乗れるのか」問題、実はお蔵さんによって見解が違うんです。玄米酒だと日本酒を名乗れないから精米歩合99%にしているお蔵さんもあれば、精米歩合100%で日本酒表記しているお蔵さんもある。それを、いろんなお蔵さんの見解を紹介しながら深掘りしました。
この記事の作成にあたっては、たくさんの方のご協力をいただきました。ありがとうございました。特にさくら酒店の日本酒王子・近藤様には、核心に触れる部分を調べていただきました。改めて感謝申し上げます。
そして第1位は、今年飲んだお酒の中で最強のお酒・カルシス。最強?最恐?最狂? とにかくとんでもないお酒です。なんせ、それまでの酸度の最高値・舞美人STRONGの9.6を軽々と超える酸度18.8! 控えめに言っていろいろおかしい。しかも意味不明なことに、このお酒、美味しいんです。どうかしてる。
記事では、酸度以外の最強スペックのお酒についても紹介しています。日本酒度は+28/-154、アミノ酸度は4.0、仕込み段数は八段、精米歩合(低精白)95%はその後更新されていますね。できれば高精白側の8%も更新したいものです。
というわけで、2024年のベスト記事の紹介でした。
来年も、面白い記事を書いていきたいと思いますので、読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。
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